9.
夢小説設定
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「もう一回!!」
日向の声が体育館に響いた。
日向以外の選手たちはコートで息を切らして動けない。
「なぬっ!?」
『まだやる気なの…?』
音駒高校の猫又監督が驚いたように声をあげ、唯月は呆れたような顔をした。
「なんなんだ!目茶苦茶動いてるだろ!?体力底無しか!」
「コラコラコラ!だめだ!新幹線の時間があるんだ!」
「~~~っ」
烏養が日向の首根っこを掴んで日向の暴走を止める。
「またうちとやりたいなら、公式戦だ」
猫又の言葉に日向は黙った。
「ーー全国の舞台。沢山の観客の前で、数多の感情渦巻く場所で、ピカッピカ、キラッキラのでっかい体育館で、"ゴミ捨て場の決戦" 最高の勝負やろうや」
「「「ーー!!ハイ!!!」」」
元気よく返事をする日向たちを見て、唯月はふっと笑う。
『(ーーいいなぁ…)』
チリっと胸を刺した痛みは、まだ自分がコートに立っていたいと思う証拠。
「いっくん、タオルちょうだい」
『はい。お疲れ様』
唯月はそれに気付かないふりをして、汗だくの研磨にタオルを渡した。