9.
夢小説設定
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黒尾がにこにこと笑いながら澤村に近づく。
「こっちマネがいないから、試合中にいっくん貸してくれません?」
黒尾の言葉に、澤村はにこりと笑った。
・ ・ ・
「うちの唯月を?」
「そう」
にこにこにこにこ。
笑っているのに何やら不穏な空気で、周りはハラハラと見守る。
『……"俺のために争わないでー"って言えばいいのかな』
「唯月、空気読んで」
『全力で読んだ結果なんですけど』
冗談なのか本気なのか分からないテンションの唯月に、清水が鋭く突っ込んだ。
唯月はかりかりと頭を掻いて、黒尾に言う。
『いいよ、マネの代わりやっても』
「え!?」
「唯月さん!?」
「おっ、まじで?助かるわー」
来い来い、と手招きする黒尾の元へすたすたと歩きながら、唯月は黒尾に笑いかける。
『でも俺、烏野しか応援しないからね』
「「「!」」」
唯月は振り返り、烏野バレー部に頑張って、と小さく笑って手を振った。
「おっしゃあああ!!」
「次!絶対勝つ!!」
「気合入ったあああ!!」
一瞬で烏野バレー部のモチベーションが上がったのを見て、唯月は嬉しそうな顔をする。
「おー…なんかすげぇな烏野」
『いいチームでしょ』