8.
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『えーっと…改めて』
「姉の雪子、大学生です。こっちが妹の小春」
「「「チーッス!」」」
「雪ちゃん、久しぶり。小春ちゃんも」
「あ、潔子ちゃん久しぶり!」
「いっくんみたいにおおきいひといっぱいだー!」
「「「(いっくん…!!)」」」
ひらひらと手を振る清水と雪子。
そして、ほあー!と声をあげる幼女・小春の「いっくん」呼びに、バレー部全員が笑いを堪えた。
『笑いたければ笑えば…?』
「!?いっ、いえ!!」
「なんでもないです!!」
『……で、差し入れってなに』
とりあえず全員を一睨みしてから唯月は雪子に聞く。
「えっとー。バナナとー、ゼリー飲料とー」
ガサガサと袋を開けて、雪子は中身を見せた。
バナナとゼリー飲料、そしてぐんぐんバーが大量に出てくる。
「ノリくんが食べやすいの持っていけって」
「「「ノリくん?」」」
「雪子姉さんの彼氏だ!」
「なんでお前が知ってるんだ西谷…」
突然出た男の名に首を傾げたが、西谷があっさりと解決したことに澤村が動揺する。
「直接聞きました!」
「あ、もしかして君がニシノヤくん?」
「はい、はじめまして!」
「はじめましてー!ノリくんから聞いてるよ」
「直接って…なんでだ…?」
雪子と成立する会話に付いていけず、ますます首を捻るバレー部員たち。
西谷は得意気に話す。
「部停してた1ヶ月、ブロックフォロー練習に付き合ってもらいました!!」
「え、そうなの?」
「でもそのノリくん…って、大学生?だよな?」
「どうやって…」
「ていうかママさんバレーじゃなかったのかよ!」
「全部八賀さんが用意してくれました!!」
俺のために!と続ける西谷の言葉を聞いて、全員が唯月をみた。
「何それ聞いてねぇべ!?」
「説明しろ!」
『ええ…過ぎたことはどうでも良くない…』
「「良くない!!」」
嫌だと首を振る唯月の代わりに、西谷が最初から説明する。
聞き終わる頃には田中は感動の涙を流していた。
「唯月…そんなことまでしてくれてたのか…」
「八賀さん…なんて良い人なんだ…っ!!」
「そうだろ!!」
『あー…この空気になるのが面倒だから言わなかったのに…』
「いいじゃない。弟の良さが伝わって姉は嬉しいよ」
『姉はちょっと黙ってて』