6.
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途中エースに憧れた日向と、止めようとした影山の一悶着があったものの、終わってみれば2-0で烏野町内会チームがストレート勝ちだった。
「あのっ!!」
『!…はい…』
後ろから声を掛けてきた日向に驚いて、唯月の肩が跳ねる。
恐る恐るといった体で振り向いて、唯月は日向に向き直った。
「えっと…3年生、ですよね?おれ、1年の日向翔陽です!」
日向はそのまま、「あっちの眼鏡ノッポが月島で、得点板めくってたのが山口です」と続けた。
『3年の八賀唯月です』
「ずっと部活出てきてなかったみたいですけど、八賀さんも謹慎とかだったんスか」
影山が「1年の影山です」と挨拶をしながら会話に入る。唯月は日向と影山を見ながら言いにくそうに言った。
『いや…俺、バレー部じゃないから』
「「!?」」
「はぁーっ!!?」
「バレー部じゃない…?」
驚く1年生4人と、聞き耳をたてていた烏養、町内会チームが反応する。
「なんでもっと早く言わねえ!!」
『言いました…割と序盤で…』
烏養から目を逸らして言う唯月の目は遠い。
「あっ…えっと、バレー経験者ではあるんで、たまに練習に付き合ってもらってるというかっ」
澤村の言葉に納得した様子の烏養は、唯月の肩を叩いた。
「もういっそ入れよバレー部。お前のサーブすげぇぞ」
『……ありがとうございます』
賞賛の声だけを受け取って小さく笑う唯月を、東峰が見守る。
そんな東峰と唯月を見て、西谷がやはり少しだけ顔を顰めた。
「まあ八賀はバレー部じゃないけど、バレー部みたいなもんだから」
「練習付き合ってほしいって言えば付き合ってもらえるぞ!俺は特別に特訓してもらったしな!」
そう言って唯月の肩を組む菅原と、唯月の隣まで歩み寄った西谷が偉そうにふんぞり返る。
「なんでお前らが偉そうなんだ…」
『全くです』
つっこむ澤村に同意して、唯月は肩に回った菅原の腕をぺっと叩き落とした。