6.
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東峰に自分の過去を話して2日が経った。
校内で会っても挨拶をするくらいで、東峰が部活に戻ったという話は聞いていない。
『(…嫌いには、なってないと思うんだけどな)』
唯月が物思いに耽っていると、ふとポケットに入れていた携帯が震えた。
『…!』
届いていたメールの差出人は、唯月の従兄弟からだった。
『(珍しい…なんだろう)』
【GWの最終日、烏野とそっちの体育館で練習試合することになったよ。いっくんって烏野だったよね】
『練習試合…』
「ん?なんか言った?」
思わず呟いた言葉を、菅原の耳が拾って聞き返された。
そういえば朝、やたらとテンションの高い菅原と澤村に、練習試合が云々と言われた気がする。朝からテンションの高すぎる2人が怖くて、全力で引いて聞き流していたような。
『いや…なんでもない』
ふるふると首を振って誤魔化して、唯月は従兄弟へとメールを返す。
【烏野だよ。こっち来るんだね、気をつけておいで】
『(…あっちの高校は、)』
一度、こっそり試合を見に行ったことがある。
これといって飛び抜けた何かがあるわけではなく、確実に相手の弱点を見極めて追い詰めていく堅実なプレースタイル。
『(そこと烏野が試合…)』
面白そうだな、と心の中で呟いて、唯月は目を閉じた。