13
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
田中が自力で流れを烏野に持って行くと、徐々に烏野は点を取り返し始めた。
だが及川と影山の圧倒的なセッターとしての自力の差に、影山に段々と焦りが増し始める。
「烏野の攻撃、だんだん速くなってきてないか?」
滝ノ上の言う通り、烏野の攻撃は当初より速さを増している。嫌な感じの速さだ。
『ゆっくりだよ!』
唯月は声を挙げてみるが、冷静をかいている影山には聞こえないようだ。
そうこうしているうちにホイッスルが鳴り響く。
『(セッター交代か…)』
影山の代わりに入ったのは菅原。
彼が入ると同時にチームの空気が明るくなり、笑顔が増える。
『スガがいるだけで空気が変わるなぁ』
ぼそりと呟いて、唯月は影山に視線を向けた。
何やら日向と言い合いをしているようだが、コート内にいるより幾分か表情が和らいでいるような印象を受ける。
『(あの2人は良い刺激を与えあってるな)』
やがて再開した試合は、菅原が入ったことで円滑に進み出す。
全員が落ち着きを取り戻し、追い上げをみせたものの、残念ながら1セット目は青城が勝ち取ることになった。