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夢小説設定
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サーブ権は烏野、影山のサーブだ。
しかしそれは力んだせいで盛大なホームランになり終わってしまう。
サーブ権が青城に移り、及川のサーブ。及川が狙ったのはリベロの西谷だった。
凄まじいスピード、ドライブ回転がかかったそれを、西谷は完全に見切ってレシーブして見せる。
『完璧に返した…!』
「おい、あんまり乗り出すと落ちるぞ!」
唯月は思わず柵から身を乗り出して、美しい軌道を描いてセッター位置へ返るそれを見つめる。その肩を滝ノ上が慌てて掴んだ。
『あ…すみません』
「や、興奮すんのは分かるけどな!」
がしがしと頭を撫でられて、唯月は乱れた髪を直しながらまた試合の行方を見守った。
『(きっと夕を狙ったんだろうな…)』
烏野のリベロのレベルは高い。それもかなり。
そのリベロが取れないボールとなると、味方が戦意を喪失することもある。
『…負けるな、』
唯月が呟いた祈るような声は、周りの声援に掻き消された。