教えて、ヒーロー
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「それにしてもすごかったね、……さん。ほんとに強いんだなあ…俺はまだまだだ」
「やだな、てきとーに……って呼んでよ…ええ?そんなことない、あの人数相手にめちゃくちゃ善戦してたじゃん」
「……さ…………?は、発動系だろ。俺は尻尾あるだけだから、ひたすら地味ーに格闘術やるしかなくてさ」
「…私は、真逆だなあ…格闘苦手なんだ、筋肉も、全然つかないし。尾白はすごいって」
「ええ、いや……俺は…………のが……」
本当に彼はすごい。尻尾の個性だけで、あれほどの戦闘力を持っているのだ。彼に比べると、私はどう考えても個性に頼りすぎだろう。私が学ぶべきは、こういう技術だろうと思った。
本心から手放しで褒めると照れているのかモゴモゴ言いながら静かになってしまった。好感が持てる人だ。
「あの…、もしよかったらなんだけど」
「! なに?」
「……時々でいいから、格闘術、教えてもらえないかな…?いや無理にとは言わないんだけど!」
「えっ……、いやいやいや!そんなの俺より……、」
ダメ元でお願いしてみる。
やっぱり固辞されるかなと思っていたが、
「……いや。うん、いいよ。大したことは教えられないけど、俺でよければ。俺も色々教わりたいことあるしさ、空中の立ち回りとか」
「ほんと!……ありがとう!」
なんと引き受けてくれた。やっぱりいい人だ、尾白。