教えて、ヒーロー
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5.5-1 チア服と物間
「物間っ」
「…ああ……、せーっかく勝ったのに辞退なんてよゆ……何てカッコしてんの……?」
皮肉をぶつけようとしたらしい物間の表情筋がヒクつく。
あああそうだった忘れてた私のバカ……!!
昼休憩、私は物間と話そうとそればかり考えてここまで来たせいで、峰田と上鳴に嵌められて着せられたチア服のままだった。
「……ってことがありまして」
「ふ、バカだなぁ」
「ううう」
何も言い返せない。至極その通りである。
でも、声をかけたときはピリピリイライラしていた物間の雰囲気が、どこか柔らかくなったようだった。
「……は昔からそうだよな。俺が八つ当たりしてもさ、スルッとかわすんだもん」
「やつあた……そうだ!物間、朝シカトしたでしょ」
「うん…悪かったよ、ああいう態度取るべきじゃなかった。……は何も悪いことしてないのに」
謝る物間は確かに反省しているようだった。
…まあいいか。許してあげよう。
「ん、許す。けど今日は話してよね、何でか。友達でしょ」
「…いや、親友だろ?……分かった。でも笑うなよな」
「?うん」
そして私は、やっと彼がA組へ度が過ぎた敵愾心を持つことを聞くに至る。
それは寂しいし、必要以上の競争意識は毒だと思う。クラスが違うだけでそんなにピリピリされるのは嫌だと伝えると、とりあえず態度を軟化するように努める、と頷いてくれた。頑固な物間のことだから、どれほど改まるかは分からないけど…。
「物間っ」
「…ああ……、せーっかく勝ったのに辞退なんてよゆ……何てカッコしてんの……?」
皮肉をぶつけようとしたらしい物間の表情筋がヒクつく。
あああそうだった忘れてた私のバカ……!!
昼休憩、私は物間と話そうとそればかり考えてここまで来たせいで、峰田と上鳴に嵌められて着せられたチア服のままだった。
「……ってことがありまして」
「ふ、バカだなぁ」
「ううう」
何も言い返せない。至極その通りである。
でも、声をかけたときはピリピリイライラしていた物間の雰囲気が、どこか柔らかくなったようだった。
「……は昔からそうだよな。俺が八つ当たりしてもさ、スルッとかわすんだもん」
「やつあた……そうだ!物間、朝シカトしたでしょ」
「うん…悪かったよ、ああいう態度取るべきじゃなかった。……は何も悪いことしてないのに」
謝る物間は確かに反省しているようだった。
…まあいいか。許してあげよう。
「ん、許す。けど今日は話してよね、何でか。友達でしょ」
「…いや、親友だろ?……分かった。でも笑うなよな」
「?うん」
そして私は、やっと彼がA組へ度が過ぎた敵愾心を持つことを聞くに至る。
それは寂しいし、必要以上の競争意識は毒だと思う。クラスが違うだけでそんなにピリピリされるのは嫌だと伝えると、とりあえず態度を軟化するように努める、と頷いてくれた。頑固な物間のことだから、どれほど改まるかは分からないけど…。