2.すれ違い
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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「小百合さん、ここの答えは“en”ですよ」
勉強に集中してたら頭の上からLの声がふってきた。
Lの長い綺麗な指が問題集の上をすらりと滑らかに動く。
「・・・ーーde ~ を代名詞に置き換えるときは
中性代名詞 “en”を使います。
フランス語の文法はーー・・」
Lの指は細くて長くて綺麗。
それでいて手の甲や手首は骨ばっていて
やっぱ男の人だなぁ、とかぼんやりと考えていると
「聞いてますか?」と顔を覗き込まれた。
「わ、ごめんなさい。もう一度教えてください」
完全にLの手に見惚れていた。
探偵の仕事もあるのにLは「いいですよ」と
わざわざ隣に座り教えてくれた。
「・・ーー中性代名詞“en”を文法書で調べたら分かる簡単な事ですが、これは間違えやすい問題でもあります。ここの単語をーー・・・」
Lの教え方はとても上手で凄く分かり易い。
ワイミーズハウスに居る時もよく勉強を教えてくれた。
ふと、2年前のLの姿と重なる。
成長期で身長がぐんと伸びて、柔らかな輪郭は青年のしっかりしたものに変わってて…
変わらず着ている白いシャツから覗く男らしい鎖骨
Lが教材をぺらぺらと捲る度に見惚れてしまう
細く綺麗な指。
「ですから、ここの答えは」と横に振り向いたLと目が合った。
顔を近付けて見過ぎてしまったのか、Lとの距離はわずか数センチ。
Lの綺麗な手が教材を離れ、体重をわたしの方に寄せ
Lが床に手を置いた瞬間、わたしの指とLの指が触れた。
Lがわたしの指先をぎゅっと握ったので
ぴくんとわたしの肩が弾む。
Lの唇とわたしの唇が触れる、その一瞬前に
わたしは心臓が耐えきれなくてLから顔を背けてしまった。
「あ!あ、ありがとっ!凄い、分かり易いわ」
少し、ほんの少しLから離れてお礼を述べた。
「……それは…良かったです」
Lの手はもうわたしの指先を掴んでいなかった。
「小百合さん、フランス語を勉強してるんですね。Aレベルでは語学を?」
「ええ、そうしようかな……と」
たしかにAレベルの科目で語学フランス語の試験も選択出来るけど、わたしはAレベルとか関係なく、ただLの役に立ちたいからフランス語を勉強しているだけ。
Lには内緒。