2.すれ違い
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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リビングで勉強しているとセキュリティシステムが稼働した。
直ぐに壁に設置された大型モニターに8分割された様々な角度のカメラの映像が映し出される。
「あっ!帰って来たぁ!」
1人で居ることが多いと人間って独り言が増える。
嬉しい。3週間ぶりだろうか、2人に会えるのは。
アメリカ合衆国の政府から任された事件に方がついたみたいで、ワイミーさんの足取りがいつもよりゆっくりだった。
リビングの扉を開けたLとワイミーさんにすぐに駆け寄り「おかえりなさいっ」と笑顔で出迎える。
「すみません、長い間、留守にしてしまって」
「ううん、大丈夫」
いつものように大袈裟な笑顔をつくると
Lはわたしの頬を人差し指でそっと触れ
安心したように目を細める。
本当は大丈夫じゃない、寂しかった。
けど、言わない。言えない。
わたしが寂しいと言った所で困らすだけ。
Lは世界の〝L〟なのだから。
L専用のパソコンが置いてあるソファに座り
Lはパソコン画面をじっと見詰めた後
カタカタとキーボードを叩き始めた。
帰って来て数秒後にはまた違う仕事。
今日は何をしてたの?
アメリカってどんな街だった?
アメリカで美味しいスイーツは見つけた?
そんな他愛もない会話が出来たらどんなに良いだろう。
Lは物事を同時並行に考え、行動できる人だから
わたしが話しかけてもきっと難なく応えてくれる。
けど、口に出す前に邪魔したくないという気持ちでいっぱいになって結局いつも何も話せない。
ワイミーズハウスに居る時はそんな事思わず
Lと会話出来てたのに
この2年でわたしはLとの話し方を忘れてしまったのかな。
「お嬢様、勉強の息抜きに紅茶をご用意しましょうか」
「あ…。大丈夫、紅茶なら自分で入れるわ。
ワイミーさんお疲れでしょう?座ってて」
ワイミーさんの袖を引っ張ってキッチンの傍にあるダイニングテーブルへと誘導した。
ワイミーさんは大型ソファでは無く
いつもダイニングテーブルで紅茶を飲みながら
新聞を読んだりパソコンで仕事したりするので
ワイミーさん用に常に最新の新聞を置き
ダイニングテーブルを綺麗に空けている。
ワイミーさんにアールグレイの紅茶を
Lには紅茶と常備してあるチョコレートを渡し
自分も紅茶を手に持ち再びソファで勉強を再開した。