6.手紙
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「可愛らしいお手紙ですね」
隣で一緒に見ていたワタリは2人の成長を喜び微笑んだ。
2歳になったニアは天才の片鱗を感じさせる行動をするようになったとロジャーが言っていた。
メロは相変わらずやんちゃな性格だがワイミーズハウスに慣れたようで友達もでき楽しく過ごしている。
「うん!嬉しいっ!4歳なのにメロはもう日本語の勉強してるんだって、凄いわ。ニアも一生懸命書いてくれたのね」
「メロはとても努力家でお嬢様が日本語を話せるのを知って、勉強を始めたそうですよ。お嬢様に褒めてもらいたいようでしたから」
「ふふ、そうなんだぁ。嬉しいなぁ。試験勉強が落ち着いたら遊びに行かなくちゃ。わたしもメロとニア……、みんなに会いたいなぁ…」
小百合は手紙に書かれた可愛い文字を指でそっと撫でた。
ニアのクレヨンで汚れた便箋もメロのスペルミスも全てが愛しい。
「大切にしまっておくわ」と言い終わる前に
Lが手紙を引ったくった。
そして、煮込んでいたシチューの鍋の火元に
手紙を近付け、燃やし始めた。
「ああっー!!!!」
「L…!」
「返してっ!」
小百合は慌ててLの腕を引っ張る。
しかし、手紙の角からジワジワと上へ上へと燃えていく。
「駄目です、返しません」と人差し指と親指で摘んでいる手紙を頭上の高さまで上げ、Lは体を回転させながら腕をひらりと左右に振り容易く小百合をかわす。
「2人とも…!L、お止めなさい」
ワタリが注意するもLは無視。
「わ、燃えちゃう」
猫背とはいえ、Lの方が身長が高い。
小百合は腕を伸ばし、両手で必死に手紙を取ろうとするが、Lに動きを読まれているらしく無駄だった。
どんどん燃え広がり、手紙の半分が焦げて黒いカスがホロホロと床に舞う。
「いい加減になさい!火傷したらどうするんですか!」
背後から回り、ワタリは燃えている手紙を持つLの手首を掴んだ。
すぐに流し台で消火し、Lもやっと指を離した。
「手紙が……」
メロとニアの文字は完全に燃えてしまい
便箋の3分の1も残っておらず
水で濡れて更にボロボロになってしまった。
受け取ったばかりの大切な手紙が灰となり
びしょ濡れで破れてしまった。
辛くて悲しくて小百合はリビングを飛び出た。
ワタリの心配する声が後ろから聞こえるけど振り向けなかった。
……今は、Lの顔を見たくない。