5.ふたりきり ーDay3ー
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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「…ええ、そうですね」
眩しい金色の光が小百合を照らす。
Lは眩しくて少し目を細め目の前で
優しく微笑んでいる小百合を見上げた。
彼女の背には美しい夕陽と黄金色の景色が広がっていた。
彼女はいつも眩しい。
太陽のように照らしてくれる、眩しい人。
眩し過ぎて、直視できない。
けど、いつも彼女は真っ直ぐに澄んだ瞳で
見詰めてくれる。
「楽しみにしてます。世界中の美味しいスイーツも食べたいですし…」
目の前の眩しい太陽を優しく腕の中に閉じ込めた。
「それに……小百合さんは何処に居ても人気があるようで…1人で外出されると非常に困ります」
「ん?」
「…………もしかして、小百合さんナンパされている事に気付いて無かったんですか?」
「言葉が分からなくて……。お勧めのお土産とか聞かれてるのかと……」
Lは、はぁぁ、と長いため息をついて
さらに力を込めて抱きしめた。
「その様子では街を歩いている時も、買い物をしている時も男性の視線が集中している事さえ気付いてなさそうですね」
「えー…Lの気にし過ぎじゃない?」
「…………やはり、閉じ込めてしまいたいです」
「それは嫌です!閉じ込められたら、Lと色んな所に出かけられないじゃない」
「……………困りました、そんな可愛い事を言われたら閉じ込められません……」
「ふふふっ」
一瞬柔らかな黄金色が2人を優しく包み込み
夕陽はゆっくりと水平線へと沈んでいく。
見上げると赤黄色と薄暗い紫色が混ざり合い
綺麗なグラデーションが出来ていた。
「たまにはこうやって空を眺めるのも悪くないですね」
「そうでしょ? あ、そういえば初めて会った時もLは空を眺めてたねぇ」
懐かしいと言ってLは考える。
「…あの時は空を見ても何も感じませんでしたから、景色を見て綺麗だと思うのは…恐らく今日が初めてですね」
思い出したようにLは今日購入した食器が入っている紙袋からテディベアを取り出した。
「それともう一つ。誰かに何かをプレゼントしたいと思うのも、プレゼントをするのも今日が初めてです」
30cm程の大きさのクリスマスベアを
片手で持ち上げ、小百合の顔の前にずいっと見せた。
「受け取ってくれますか?」
家族、あなたのそばにいます、常に自分の存在を確認して欲しい、という意味があるテディベア。
その中でもクリスマスベアには年号が刺繍されている
その年にしか発売されない期間限定品。
「もちろんですっ!」
小百合はクリスマスベアを受取り
大切にぎゅっと強く抱き締めた。