5.ふたりきり ーDay3ー
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
イギリスといえば、英国貴族から愛されてきた華やかなティータイム。
代表的な英国ブランドの高級食器の数々が
美術品のように並べられている。
デパートのThird Floor、食器売場で
小百合はずらりと並ぶ高級食器に目を奪われた。
「綺麗っ!どれも素敵っ!」
「はあ…」と興味の無い返事をして
Lは高級食器を人差し指と親指で摘み
ぞんざいに持ち上げ、鑑定でもするかのように
矯めつ眇めつ眺めた。
「ふふっ。綺麗でしょう?割らないように気をつけなきゃね」と微笑みどれにしようかと
迷っていると店員が声をかけてきた。
流石、世界一の老舗デパート。
物凄い上品で食器の知識やデザイン等
詳しく説明してくれる。
押し付けがましい接客とは違い
聞いてるととても勉強になりどれも欲しくなってしまう。
流行りのデザイン、ブランド、新商品
季節商品、限定品……
つい、店員の話に聞き入ってしまって
近くに居た筈のLが居ないことに気付き
店内を見渡して探す。
何処にも居ない。
店を出て人混みをかき分け
キョロキョロと探していたら
近くのギフトショップにLは居た。
デパートのオリジナルブランドである2mの大きなテディベアと写真を撮っている観光客に紛れて
Lは積み上がったお土産用のチョコクッキーや
アーモンドチョコレートのお菓子のタワーを
じっと眺めていた。
「L、どうしたの?探したよ〜」
「小百合さん。何やら、店員と楽しそうに話されていたのでお邪魔かと…」
Lは再び視線を目の前のお菓子達に戻す。
「色々教えて貰ってたの。Lも一緒に選ぼう?
ワイミーさん、きっと喜ぶよ」
「ええ、いいですよ」
Lの視線は積み上げられたお菓子のまま。
「ふふふ、後でお菓子も買おうね」
「ありがとうございます」
Lの人差し指が口元に当てられているので
食べたいんだろうな、という小百合の予想は当たった。
Lは嬉しそうに満足気に頷いた。
食器専門店の方へ行こうと体の向きを変えた時
隣で写真を撮っていた観光客が小百合にぶつかった。
「わ、」
Lに抱き着くようによろけてしまい
小百合はLの腕の中にすっぽり収まってしまった。
「大丈夫ですか」
「うん…」
受け止めてくれたLと観光客に謝り
小百合は体勢を整え、Lの腕から離れるが
「人が多いので…」と大きな手は離さなかった。
「行きましょう」とぎゅっと手を握り締められ
小百合は照れながらも返事をして優しく手を握り返した。