5.ふたりきり ーDay3ー
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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昨夜、Lと初めてのセックスをした。
愛を誓い、すれ違った距離を埋め
とても幸せな時間だった。
その後、Lの我儘で2人で一緒にお風呂に入り
結局、浴室で3回目のセックスをしてしまったのは
少し後悔したけれど。
そんな訳で目が覚めても中々ベッドから出る気になれず
3連休最終日、このまま怠けていようか…
温かい毛布の中で小百合は迷っていた。
ベッドでちゃんと寝れたのか、分からないが
Lは既に起きて小百合の本棚から雑誌や漫画を漁り
わしゃわしゃと凄い速さでページをめくっていた。
あの速さで内容を理解し、頭に入っているのだから
ホント天才だなぁとぼんやり思いつつ
二度寝しようと決めて目を閉じていたら
「小百合さん」と声をかけられてしまった。
Lは小百合が目が覚めた事に気付いてた。
「おはようございます」と言いながら
目を閉じている小百合の顔を見詰める。
寝たフリをしようか、と思ったけど
穴が開きそうな程のLの視線に耐えきれなくて
「おはよ…」と小さく返し
「まだ、好きに読んでていいから」と遠回しに
二度寝させて欲しいと訴えてみた。
「全て読み終わりました」
「……もう1回読み直してみたら?ほら、伏線とか……ジャンプコミックはおもしろいんだから。
…わたし、眠たいから…寝るね…」
まだ寝ていたい小百合はゴロンと寝返りを打ち
突き刺さる視線から逃げるように背を向ける。
「全て理解したので、問題ありません」
「凄いねぇ……」
「小百合さん、起きてください。
私はたった今、初めて退屈というものを経験しています。何をしたらいいのか分かりません」
世界一の探偵は文字通り24時間365日17年間
一度も休むことなく脳みそをフル稼働していたらしい。
たまにはぼーっとして脳みそを休ませた方がいいのでは、と心配になり、小百合は敢えて黙りを決め込むことにした。
寝たフリだ。
「小百合さん、小百合さん」
Lはベッドに上がり毛布を引っ張る。
「起きてください、小百合さん」
「………」
「小百合さん、10時47分ですよ。朝です、起きてください」
「……」
「小百合さん」と何度、名前を呼ばれても
無視していると、Lはとうとう静かになった。
機嫌悪くしちゃったかな、とちらっと視線をやると
小百合のすぐ傍で、膝を抱えて座り
捨てられた子犬の様な目をしてしょんぼりしているLの姿があった。
不覚にもきゅんとしてしまい、これ以上寝たフリをするのはなんだか可哀想になってきた。
小百合はだるい体を起こし、洗面室へと向かう。
小百合の後ろをぺたぺたとLもついてくる。
垂れ下がった耳をピンと立たせ尻尾を振っている子犬に見えてLに気付かれないようにくすりと笑った。