4.ふたりきり ーDay2ー
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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「小百合さん、小百合さん、起き上がれますか?」
気を失うように寝てしまった小百合は
Lの呼ぶ声に起こされた。
「……痛い」
Lの下半身の熱はおさまらず
結局、2回もセックスをして
小百合はぐったりとしていた。
何度も激しく中を突かれ、力の入らない体を起こされ
2回目のセックスは無理矢理に近かった。
「…………すみません。小百合さんが可愛くて、つい。
……我慢できませんでした」
そんな事、目の前で、真剣に言われたら
何も言い返せない。
ずるいなぁ…と小百合は呆れ、笑う。
ガラス張りの壁から見えるロンドンの空はまだ
真っ暗で夜景が綺麗に見える。
何時だろう、と思い時計を見るべく体の向きを
変えようとしたら、Lが答えてくれた。
「深夜、0時26分ですよ」
Lが部屋に来てから4時間程経っていた。
寝ている時間が長かったのか
行為の時間が長かったのか
小百合には分からなかったけど
Lはずっと隣に居てくれたらしい。
もう少し、こうして居よう。
小百合は少しだけLの方へ近付いて
毛布を被りなおした。
ふと、Lとの行為が脳裏をかすめる。
どっ、と羞恥心が押し寄せてきて体が熱くなる。
クラクラするような、でもとても気持ちいい
熱さ。
胸いっぱいに広がる幸せで自然に口元の筋肉が緩む。
もう一度深く毛布を被った。
ちらっとLの方を見る。
Lは少しだけ目を細め、柔らかく慈愛の表情を浮かべ
ずっと小百合を見詰めていた。
初めて見る表情だった。
もしかしたら、Lも同じ気持ちなのかもしれない。
小百合は気恥しさから、黙っている事が出来ず
「久しぶりだね、」と呟いた。
こうしてベッドに寝転び向かい合って話すのは2年ぶりだ。
「Lとこうして話すの……」
Lは枕に広がる小百合の綺麗な毛先を
指に絡め、「そうですね」と微笑んだ。
「嬉しい」
「私も小百合さんと一緒に居れるのは嬉しいです。
叶うなら何処かに閉じ込めて、私の目の届く範囲に一生居て欲しいです」
「ふふふ、それはちょっと、嫌かなぁ」
「ですから、私の願望です。小百合さんに対する執着は貴女を困らすだけだと、あのワタリに初めて怒られましたから、実行はしていません」
玩具を買ってもらえない子供みたいな顔をして
Lは口を尖らせた。
「…メロとニアから貰った、わたしの大事な手紙を燃やすからだよ」
ワイミーズハウスを出てから暫く経ったある日
メロとニアがワタリを通して手紙を書いて渡してくれた。
その時の出来事を思い出し、小百合は呆れながらに言った。
「ニアは兎も角、メロの手紙は貴女への愛を綴ったラブレターでしたから当然の事です。小百合さんは私のです」
反省のいろも無くLは言う。
「………まだ、根に持ってるのね」
「私、結構、粘着質なんですよ」
「うふふふっ、ふふ、ふふふっ」
「何が可笑しいんですか」
「わたし、Lに愛されてるなぁって」と
小百合は照れながら笑った。
「…………………………。
今更……………自覚したんですか」
目を伏せ、少し不安げに小百合はぽつりと
心の内を打ち明けた。
「あの、あのね、L。わたしLの彼女でいいのかなぁ……?Lを困らせたくないし、邪魔にならないように頑張るから…その……好きでいていい?」
Lの頭にワタリの言葉が過ぎる。
“お互いを想うが故にすれ違っている”と。
「………。小百合さんも同じ事を想ってたんですね。
私も貴女の迷惑になってはいけないと
……少し距離を置いていたんです」
「え、わたし、Lの事、迷惑だとかそんな事
思った事一度もないよ?」
「私も小百合さんが邪魔だとか微塵も思った事ありません。貴女に対して困る事もありませんよ。…まぁ、小百合さんの可愛さに理性が飛びそうで困る事は多々ありますけど……」
Lは人差し指を咥え、不安な表情を浮かべ視線を落とす。
「私は……論理的で…独占欲が強くて…我儘で…、閉じ込めたいと思う程、小百合さんに対して執着心が強い。それなのに貴女より目の前の事件を解く事を優先してしまう……。それでも…小百合さんは……好きでいてくれますか?」
「閉じ込められるのは嫌だけど、」と小百合は困ったように微笑む。
「我儘で独占欲強くて…でも、いつも事件の事を考えている正義感の強い優しいLが大好きなんです。わたしの好きな人は貴方だけです」
Lの手を握り締め小百合は誓った。
わたしの愛してる人は目の前に居る、ただ1人の人。
そう、LはL。
世界一の探偵、最後の切り札、影のトップと呼ばれる〝L〟ではなく、L=Lawliet 、貴方ひとりだけ。
「小百合さん、私も貴女だけですよ。これからは我慢しませんから。愛してます」
「わたしも……愛してます」
甘い愛の言葉を交わし、むず痒くなり
2人は小さく笑ってしまう。
どちらからともなく優しく、キスをした。