4.ふたりきり ーDay2ー
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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リビングで1人夕食を食べ終え
自分の部屋で勉強をしていた小百合は
数時間前の事を思い出す。
抱き付かれて頭を撫でてあげると
Lは急に小百合から体を離し
何事も無かったように再びパソコン画面を睨み
推理を再開し始めた。
ポリッジを食べさせた方がいいのか悩み
暫くLの様子を横で見ていたら
目も合わせず「戻ってくれて構いませんよ」と言われ
食べ終えたお皿を下げに部屋に入った時は
一言も話してくれなかった。
Lは一日中、不機嫌のままだった。
「何かしちゃったかな」とため息をつく。
ワイミーさんみたいに上手くお世話が出来なかった?
ケーキは兎も角、料理が口に合わなかった?
話しかけたりしたのが迷惑だったのかも。
小百合は昨日と今日を振り返り考えれば考える程
原因は自分しかないと酷く落ち込んだ。
「…嫌われちゃったかな…?」
思わず口に出してしまったら、ぽたぽたと雫が机に落ちた。
「う〜っ、」
涙を止めようと、堪えるが余計に瞳から大粒の涙が溢れるだけだった。
ピッ、ピーッ…ガチャ……
突然、部屋のロック解除の音が聞こえ扉が開いた。
「わ、わっ。どうしよ……」
今は泣いている姿を見られたくないと
小百合は椅子から降りてティッシュを取りに行くが
間に合わず、その場でしゃがみこみ
近付いて来る足音から背を向けた。
小百合は慌てて目をこすりながら
頬につたった涙を両手で拭う。
「小百合さん」
後ろからLの声が聞こえる。
今、声を出すと泣いてるのがバレてしまう。
「小百合さん、どうしました?」
背を向けたまま、何も言わない小百合が
心配になりLは優しく声をかけた。
優しい声が更に小百合の心を揺さぶり
大粒の涙が溢れ嗚咽をもらしてしまった。
「小百合さん、どこか痛いんですか?何故、泣いてるんですか?小百合さん」
Lは顔を両手で隠し声を殺して泣いてる小百合の前にしゃがみこんだ。
何度も名前を呼び
涙で濡れた小百合の手を退かすと
小百合は下を向いたまま声を絞り出した。
「……わたしっ、Lに…嫌われちゃったっ。ふぇ…ん
える、に…なにかしちゃったかなぁ…」
突然、何を言い出すのか、とLは思ったが
状況は一瞬で理解出来た。
私の不機嫌の理由は自分にあると勘違いし
1人、部屋で泣いていたのだと。
「嫌ってませんよ」
Lは泣きじゃくる小百合を力強く抱き締めた。
「私が貴女を嫌うなんて…絶対、有り得ません」