3.ふたりきり ーDay1ー
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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「すっ凄いねぇ。Lほんと、座ってるだけだったね」
照れ隠しからか声が上ずってしまった。
小百合はLの裸を見ないように下半身に
タオルを巻き付け、着替えを渡す。
「ワタリは世界一の発明家ですから」
「ところで、小百合さん。着替えさせてくれないんですか?」
「……せめて、下着くらいは自分で履いて下さい!」
ブランド物の下着を指で摘み渡してくるLの手を
小百合はそのまま押し戻し、後ろを向いて知らんぷりを決め込んだ。
Lは再び口を尖らせ「男女2人がこれから裸になろうというのに別にいいじゃないですか」とかぶつぶつ言いながらちゃんと自分で着替えはじめた。
ピピピ…ピピピ…ピピピピーー
ピピピ…ピピピ…ピピピピーー
今朝、聞いた電子音が壁に設置されているモニターから聞こえる。
Lは慌てる様子も無く、モニターのスイッチをONにした。
一瞬でこの場の空気が張り詰める。
『こちら指揮官、ジョヴァンニ』
モニターに映し出されたのは隊服を着た男の人達やスーツを着ている人が会議室らしい部屋で慌ただしく動いている映像だった。
映像からでも、緊迫した空気が伝わる。
40代くらいの体格の良い男性が耳元に付けてあるイヤホンを触り、カメラに向かってイタリア語で話しかけている。
先程、ジョヴァンニと名乗った男らしい。
「Lです」
相手側には白い背景に黒いアルファベット文字〝L〟と映し出された画面しか見えないのでLが上半身裸だろうが問題ない。
『L。テロ組織のトップが動き出した。やはりLの推理通りだ、テロ組織はーー・・・』
Lはイタリア語で何やら男と話始めた。
小百合はイタリア語を取得していないので
2人の会話の内容はさっぱり分からないが
これからLは〝L〟として仕事をしなければならないという事だけは理解出来た。
3分も経たないうちに会話は終わり
LはモニターのスイッチをOFFにして
ただ、突っ立っている事しか出来なかった小百合の方へ歩み寄った。
「小百合さん、着替えを。私はモニタールームへ行きますので、後で何か甘い物を持って来て下さい」
Lの真剣な口調と、険しい表情で
小百合にも緊張がはしる。
「は、はい!」
Lの上半身を見て恥ずかしくて照れている状況では無い。
白いシャツに腕を通させ、手早く着せてあげる。
着替え終わった後、Lは何の変哲もないコンクリートの壁を触り、一箇所を手のひらで強く押した。
すると、壁だったはずの一部が扉のように
くるりと半回転し、エレベーターが見えた。
「えっ!隠し扉!?そこエレベーターあったの!?」
「はい。私の部屋へと繋がります」
それ以上何も言わず、Lは隠し扉が閉まらないように手で抑え、「小百合さん」と早く来るようにと、名前を呼んだ。
小百合は慌ててLの着替えを持ち、部屋の電気を消してLとエレベーターに乗り込んだ。