3.ふたりきり ーDay1ー
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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「……どうせ、私は子供ですよ」
小百合が笑った事に今度は拗ねた。
「思ってない、そんな事思ってないよ。
ほら、Lこっち向いて、お話しよう?」
優しく諭され、しぶしぶ体の向きを変えた
Lは小百合と目を合わせた。
膝の上で腕を組み、顔を半分隠している。
もしかすると、口をへの字に曲げているのかもしれない。
そう思い、小百合は子供と話す時の声色で優しく話しかけた。
「Lが緊急事態って言うから、びっくりしちゃった」
「小百合さんが居ないのは私にとって緊急事態です」
「紛らわしいよ。……でも、まぁ、何も無くて
良かった、安心したぁ」
Lの両手を握り小百合はふわりと笑った。
つられてLも微笑んだ。
Lの機嫌がなおった。
「これから外出する時は書き置きではなく
直接、言って下さい。買い物に行く時は私も可能な限り一緒に行きます。私は小百合さんと離れたくありません」
「はい」
小百合は優しく返事をした。
やっぱりそういう所は子供みたいだな、と思い
ふふっと小さく微笑んだ。
そんな小百合を見てLは愛しくなって
肩に腕を回し抱き寄せ首筋に舌を這わせ吸い付いた。
「あっ……」
小百合の可愛らしい声がLを更に興奮させる。
「また私の事を子供みたいだと思ったでしょう。
もう許しません」
悪戯っ子のような口調でLはそう言うと
再び白い肌に赤い痕を付けながらソファに押し倒し
形のいい耳たぶを唇で挟むと小百合は身体をピクっと反応させ「ひゃっ、」とまた可愛らしい声を出した。
「小百合さん、可愛いですね」
服の中に手を入れて柔らかな肌に直接触れ
そっとお腹回りを撫でる。
「だ、だめっ」
小百合は慌ててLの腕を掴み体を押し退ける。
「……何故ですか」
「え、っと。あ〜……あっ!食材!卵!
冷蔵庫に入れなきゃっ!」
「そんな物、後でいいです。常温でも腐りません」
Lはそう言うと再び肌に触れ
お腹から胸の方へ手を進め耳たぶを甘噛みした。
「きゃっ!だめぇ…。そ、そうだ、L!ケーキ!ケーキ買わなくちゃっ、ん」
ケーキという言葉にLは反応し、手を止めた。
「……………………。…………………………。
あぁ、そうでした。……小百合さんを待っている間、全部食べてしまって…」
「嘘でしょ!? え、全部?……ケーキ、買ってないよ」
「……………」
Lは長いこと悩んだ結果、「仕方ありません」と深いため息をついて小百合の体からしぶしぶ離れた。
「小百合さん、作って下さい」
「え、いいけど…買わなくていいの?
高級なケーキには負けるよ…?」
「小百合さんの作ったケーキを食べてみたいです」
Lが人差し指を咥え、久しぶりの可愛い我儘を言うから
「仕方ないなぁ」と眉を下げ笑ってしまった。
この2年間、Lの小百合に対する我儘が
減っていたので
小百合はこのやり取りを懐かしく思えた。
Lが隣で何をリクエストしようか「ショートケーキ、チョコケーキ、フルーツタルト、ショコラ…」等と
ぶつぶつ言い、悩んでいたので
先程の恥ずかしさは何処か薄れてしまい
ケーキの話で盛り上がった。
ワイミーズハウスの頃を思い出す。
またあの頃みたいにLと純粋に話せた事が嬉しかった。