2.すれ違い
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
逆ハー
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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L side
深夜、小百合さんの部屋に行って
少しの時間、彼女の寝顔を見る。
最初は寝顔を見るだけで何もしなかったけど
ある日、彼女が寝言で私の名前を呼んだから
そっと頬を触り、撫でてあげた。
すると彼女は安心したように小さく微笑むから
頬にキスをした事がある。
もっと小百合さんに触れたい、抱き締めたい。
どんどん私の欲求は大きくなって
我慢出来なくて、ある日ベッドに潜り込んだ。
彼女を抱き締めると、柔らかな感触と
小百合さんの匂いが伝わってきて
あまりの心地良さに目を閉じて
つい仮眠してしまう事もある。
私も男なので、これ以上抱き締めてると
下半身に熱を帯びて歯止めがきかなくなるので
1時間くらい小百合さんを抱き締めたあとは
起きないように静かに部屋を出て行く。
今日もそうしようと小百合さんのベッドに
潜り込んで抱き着いてたら、彼女は寝苦しかったらしく起きた。
小百合さんが私から離れようとしたので
もう一度抱き寄せ逃げないように腕の中に閉じ込めた。
「小百合さん、好きです」
「……わたしも好きです」
彼女は恥ずかしかったのか私の胸に顔をすり寄せ
珍しく私に抱き着いてきた。
もう少しこのまま居たい。
小百合さんに触れてキスをして
小百合さんの全てを自分のものにしたい。
あぁ、でももう時間だ。
CIAに指令を出して、FBIからの調査報告を確認して
ワタリが送ってくれた資料を確認しなければならない。
起き上がりベッドから降りようと脚を下ろした時
後ろから服を引っ張られた。
振り返ると小百合さんがぎゅっと服の裾を掴んでいた。
頬を赤らめ寂しそうな表情だけで彼女が何を言いたいか伝わる。
「小百合さん。……………私はこれから
FBIの会議に参加しなければなりません。
……手を、離してくれませんか」
我儘を言う子どもに優しく言い聞かせるように話すと
彼女は唇を噛み小さく頷きしぶしぶ手を離してくれた。
本当はFBIの会議なんて、出席しなくても問題ない。
引き止める小百合さんが愛しくて離れたくなかった。
彼女を抱き締めたかった。
でも、これ以上小百合さんと居ると理性が働かなくなる。
私は小百合さんに小さな嘘を吐いてしまった。
ーーーーーーーーーー She side
寝苦しくて体が重くて目が覚めた。
Lの腕がわたしの首に絡みつき
脚もわたしの体の上に乗っている。
毎回、こんなに抱き着かれてるの?
なんて驚きながら、17歳の青年の体重は重たいので
Lの胸板をぐいっと押し退け
ベッドの端に寄ろうとしたら
Lの腕がまたのびてきて
わたしを引き寄せLの腕の中に収まってしまった。
「小百合さん、好きです」
「……わたしも好きです」
恥ずかしさを一生懸命抑えて気持ちを伝えたのに
Lからの返事は無かった。
でも、今だけは言葉は要らない。
Lがわたしを抱き締めてくれているから。
Lの体温、心音を感じると落ち着く。
最近、会えなかったから嬉しい。
もう少し、このまま…
今だけはLを独り占めしたっていいよね。
Lを感じていたいのに眠気はすぐに襲ってきた。
ウトウトしているとLの体が離れるのが分かった。
もう少しだけ、と服の裾を掴みLを引き止める。
わたしのささやかな願いを神様は叶えてくれたかった。
fin.