Lの兆し
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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お嬢様がセカンダリースクールへ入学してからLとの関係性も少しずつ変化していきました。
これまでは同じ施設に居る兄妹、ファミリーのような枠組みで考えていたのですが……。
困ったことにLの独り占め意識がお嬢様に対しても現れてしまったのです。
「小百合さんは今日も来れないのですか?」
「ええ、お嬢様は学校と、勉強、それから子ども達のお世話もして下さってますから…」
1、2年程前、Lに言われた通り投資を続けていたら資産が2万倍に増え、その資金で孤児院を増築し部屋も広くしました。
そして、世界中の養護施設と同じ様に子ども達の新たな家族が決まるまでのホームの役割を果たしていたワイミーズハウスに英才教育、特別訓練を加え
〝L〟を継ぐ者、〝L〟に次ぐ者を育成する
唯一の専門的な教育が施される施設へと変えていきました。
安全の為、職員は必要最低限の限られた人しか雇いませんので、忙しなく働く私や職員を見てお嬢様は子ども達の遊び相手、家事、自分の身の回りの事、自ら進んで取り組むようになりました。
勉強に子ども達のお世話、職員のお手伝い
まだまだ遊びたい歳頃のお嬢様には申し訳なく思います。
そんなお嬢様と2、3日、会えない日が続くと「小百合さんは?」とLが聞いてくる事が増え
久しぶりに会えたら長時間離さない事もしばしば。。
「L、お嬢様も忙しいのですよ」
「嫌です」
「Lのお陰で施設も広くなり子ども達も増えました。赤ちゃんも居ます。お嬢様は勉強の合間にお手伝いもしてくれてるので…、いつまでもLの部屋には居られないのですよ。また今度一緒に遊ばれてはどうです?」
「嫌です」Lは一定のトーンでわがままを言い続けました。
お嬢様の袖を指先で握り行かせないように強く引っ張りながら。
「あの…ワイミーさん、わたしは大丈夫です。もう少しLとお話したいので……」
「…分かりました。では、後1時間だけですよ」
私が困っていると気付いたお嬢様はLと私に対して優しい気遣いをくれ、いつもその場を丸く納めてくれます。
独り占めしたくなるほど、良き遊び相手、友達になったのか…
それとも友達とは違う感情が生まれたのでしょうか。