Lの気持ち
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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今から半年程前の、 まだ14歳の時。
お嬢様は10日間の修学旅行の為
フランスへ行っている間、Lは凄い不機嫌になりました。
10日間、施設に居ないと話した時は
「そうですか」といつものように淡々とした返事があり
特に何事もなくいつも通りパソコンの前で考え事をしていました。
しかし、お嬢様が修学旅行へ行かれてから7日経った頃
Lのスイーツの食べる量が増えていき、
Lも成長期、食べ盛りかと思い最初は何も思わなかったのですが…
「ガトーショコラ、チーズケーキ、
そしてケニアの紅茶をお持ち致しました」
「…ショートケーキ」
小さな声が聞こえました。
何台も置いてあるパソコンから流れる音声で
少し聞き取り難かったので
もう一度、訪ねようと名前を呼ぶが
言い終わらない内にLは言ったのです。
「今はショートケーキが食べたい。
ショートケーキを持って来て下さい。紅茶はここへ」
甘いものに関しては我儘も言わず
出されたものをただ食べるだけだったあのLが
自らケーキの種類を注文してきたのです。
それも、1度ならず2度までも、何回か続き
注文頻度と難易度が上がっていきました。
「L、本日はご希望のエマさん手作りのプリンアラモードと高級生クリーム入りのシュークリーム、シャノワールの限定チョコレート、それから」と
数時間前にLに頼まれたおやつを置いて行きました。
「要らない。いえ、それは後で食べることにします。
今はイートン・メスとサマープディングが食べたい…
すぐ持って来て下さい」
「は…?」
恥ずかしながら素っ頓狂な声を出してしまいました。
イートン・メス とはメレンゲと生クリームを混ぜた物にいちごで飾り付けしたスイーツ。
生クリームもいちごも常備してあるので直ぐに作れますが、サマープディングとなると、フルーツと砂糖を煮付めたり、さらに冷蔵庫で数時間寝かさないと出来上がらない手の込んだスイーツ。
Lはそれを知っていて…?
いえ、類まれなる頭脳を持っている天才であろうLが
サマープディングの作り方など知っていて当然の事。
しかし、私は一応聞いてみました。
「L…、サマープディングはフルーツを煮詰め
冷蔵庫で数時間寝かさないと作れな」
「知っています。私は食べたいと言いました。持って来て下さい」
「……でしたら、近くのお店で探してきますので、今はこれらをお召になっ」
「嫌です、待てません」
さっきから話してる途中に言葉を被せてきて
我儘ばかり言ってこちらを一向に見ようとしない。
いえ、我儘では無く、
これは八つ当たりという方が正しいですね。