Lの兆し
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作、小説、写真集に掲載されてる読切の設定を元にオリジナル(+原作)ストーリーとなっています
▽夢主 (普通の女の子)
英名 Lily = Wammy
ふんわり清楚系女子
ワイミーズ出身者
L、M、Nに愛され懐かれ母のような存在
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暫くニアと遊んでいると何やら後ろから気配がしたので振り向いたらLが人差し指を咥えて扉の所に立っていた。
Lが部屋から出てるなんて、珍しい。
軽い気持ちで「どうしたの?」と声をかけた。
わたしの体を支えにニアが立って飛行機で遊んでいるのでLの方へは行けない。
返事もせずじっ…とわたしの顔を見ているL。
本を読んでいたメロは顔を上げ、なんだコイツと言わんばかりに睨んでいる。
もう一度、Lの名前を呼ぶと「…17時、過ぎてます」と小さな声が聞こえた。
「えっ!!」
しまった!
メロとニアとやっと仲良くなれそうだったから
遊びに夢中になって全く時間を気にしてなかった。
時計を見ると17時12分。
時間になっても来ないから、わざわざ来てくれたんだ…
「L、ごめんねっ」
「小百合さんは、17時に行くと……言ってました」
「ごめんなさいっ!あの、でも、もう少し待ってて。
エマさんが今、ご飯作ってくれてるから……」
17時までにはメロとニアのお世話を代わってもらうように、エマさんに伝えたんだけど…
時間になっても来ないという事は他の子ども達のお世話や晩御飯を作るのに時間がかかっているのかも。
だから、今、Lの部屋に行ってしまうと2人のお世話をする人が居なくなってしまう。
「ごめんなさい。エマさんが来るまで待っててくれるかなぁ?
その後、部屋でお話しましょう、ね? L」
宥めるように話すが、Lは変わらずムッとした表情でぺたぺたとキッズルームに入って来てわたしの腕を掴み引っ張った。
「嫌です、約束……しました、私の方が…先に」
「ごめんなさい〜」
「もう10分以上…も、過ぎて、……私の…、早く、部屋へ…行きましょう」
あれ?
普段ならスラスラと大人みたいに流暢に話すのに今は少し、なんだか…ポツポツと声を発しているような。
黒い瞳もわたしの方では無く、少し伏せられ
下を見ている。
ニアが後ろに倒れないように、支えて上げ
もしかしてと、Lに聞いてみた。
「L…、あの、眠たいの?」
「ん。部屋、……行こ」
Lはコクンと頷くと目を擦りながら更に強く引っ張ってきた。
そう言えば、Lの寝ている所はあまり見た事ない。
Lに聞いたら、眠たい時に寝る、そして眠くなる事はあまりない、と言っていた。
睡眠に無頓着なあのLが眠いのを我慢して部屋から出て、わざわざわたしを呼んでくれたのがとても愛しい。
でも、約束を破ってしまいLに可哀想な事をしちゃった。
そんな気持ちから何故かエマさんやワイミーさんの真似をしてしまった。
「こっちへおいで」と両手を広げ優しく呼んでくれる、2人の真似を。
「L、おいで」と優しく。
ニアが居るので片手で、Lに手首を掴まれてるので手のひらだけになってしまうけどLを呼んでみた。
Lはまた、人差し指を咥える。
何か考えているのか、伏せられている瞳は地面を見ているので、ぼーっとしているのか分からないけれど
少し停止した後、力を掴んでいた手を緩めるとゆっくりわたしの太ももに顔を埋め、丸まってしまった。