揺蕩う
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「マサル、明日遅刻すンなよ」
吸殻を携帯灰皿に入れて丑嶋は運転席へと
乗り込んだ。
「今日はありがとうね。マサルくんまたねぇ」
マサルに挨拶をして麻希も助手席へ
向かおうとするが、マサルは呼び止めた。
「麻希さん!」
「あの、オレ…麻希さんの事が」
好き
(好き?)
確かに可愛いし話やすいし女の子らしいし
おまけにめちゃくちゃいい匂いする。
でも、なんか違う気がする…
社長と麻希さんが話してる時、別に何とも思わない。
寧ろ、なんで2人は付き合わないのか
いつも不思議に思う。
麻希さんのこと、オレはどうおもってるんだろ…
「マサルくん?」
言葉の続きを言わずに黙ってしまったマサルの顔を覗き込み、麻希は名前を呼んだ。
手をひらひらとマサルの顔の前で降ってる姿を見て可愛いななんて思ってしまう。
「あ…いや、あの…また飲みましょーネ」
と頬をポリポリかきながらマサルは誤魔化した。
「もちろんっ」と笑顔で答えてくれた。
「マサルくん、馨くんはほんとに優しい人だよ。
だから…何があっても裏切らないであげてね。馨くんはマサルくん達の事、大事におもってるから。じゃあねっ」
丑嶋に対して心の奥に隠してたドス黒い感情を
つつかれてしまった。
麻希は助手席に乗って行ってしまった。