Valentine
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¥滑皮 秀信¥
「甘いの好きだから喜んでくれるかな?ふふ」
余ったチョコを食べながら麻希は独り言を呟いた。
鼻歌交じりにトリュフチョコを作っていると
ピンポーン、とチャイム音がした後
ガチャと扉の開ける音が聞こえてきた。
「え!?早いっ…!」
合鍵を持ってるのは滑皮しか居ない。
慌てて玄関まで走りお迎えする。
夕方から深夜、もしくは朝までヤクザの仕事や
兄貴達の世話をしてる事が多いので
夕方の時間帯に麻希の家に来る事は少ない。
だが、タイミング悪く今日に限って滑皮は来てしまった。
「滑皮さんっ!どうしたんですか?」
「会いに来たに決まってンだろ」
じっと麻希の顔を見つめてる滑皮は
口元に何か付いてるのに気付いた。
「なぁ、麻希。唇に何か付いてンぞ?」
「え!なに?どこ!?」
顔を近付けてじっと見つめられてるので
麻希は恥ずかしくなって1歩後ろに下がった。
すると腕がスっと伸びてきて抱き寄せられ
麻希の唇に付いてたチョコレートを
滑皮はぺろっと舐めた。
「あっ…」
「取れた」と意地悪そうに笑い滑皮は唇を指で撫でた。
滑皮の指から頬にひやっと冷たさが伝わってくる。
「滑皮さん、手冷たい!」
「あぁ、雪降ってたから」
「大変!お風呂の用意します!」と
麻希は小走りでお風呂場へと向かい
簡単に浴槽の掃除を始めた。