届かない想い
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柔らかい肌に舌を這わせ痕を残す度に
麻希はピクっと肩を震わし小さく声を漏らす。
「…っ、滑皮さん」
麻希の瞳からポロポロと涙が零れる。
「…ごめんなさい、やっぱり…」
(馨くんに会いたい…!)
何度も何度も丑嶋を想う度に悲しくなり
滑皮に甘えていた。
それでもキスをされてる時も
優しく抱き締めてくれる時も
頭の中に思い浮かぶのはいつも丑嶋の事だった。
「ごめ…っ、な、さい、」
涙を流し何度も滑皮に謝る。
都合の良い時だけ甘えて…
貴方の優しさに甘えて…
私は貴方の気持ちを踏みにじる事しか出来ない。
「…分かったよ。泣くな、麻希」
「ふっ…え、…ごめんなさい」
優しく頬に触れ、溢れる雫を撫でる。
それでも麻希の涙は一向に止まらなかった。
「泣くな、麻希。頼むから」
「うん、ごめんなさっ…う、ふぇ。
滑皮さん…ごめんなさい…ごめんなさいっ…」
「大丈夫、謝ンな。」
麻希の身体から離れ「…シャワー借りる」
と言って静かに部屋から出て行った。
(…父親から助けたのが丑嶋じゃなくて俺だったら…
麻希は俺の事好きになってくれてたンだろーか…)
「…丑嶋ァ」
シャワーを浴びながら、少年院に入院してる
丑嶋の事を考える。
「…いつか鼻をへし折ってやる…!」