怖がりな君
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
熱を帯びた頬を両手で隠しゆっくり振り向く。
水の入ったコップを差し出してくる丑嶋に
おずおず聞いた。
「馨くん、ごめんね?その、え、と…見た?よね」
一瞬、何のことか分からなかったが
麻希の顔が真っ赤になっているので
すぐに理解した。
視線を下げ麻希の身体をちらっと見た後
鼻で笑った。
「今更だろ。何回もヤッてンだし」
そう言いながら麻希の隣に座り
「ほら、水」と口元にコップを近付ける。
「…つか、その格好でずっと居られると困るンだけど。
また襲っちゃうよ?」
丑嶋は悪戯な笑みを浮かべてる。
水を口に運びながら自分の着ている服を見た。
麻希が身につけていたのは
丑嶋のTシャツ1枚だけだった。
身体の大きい丑嶋の服なので
ワンピースみたいになっている。
お尻がすっぽり隠れているのだが
胸元が大きく開いていて片方の肩が見えている。
胸の所に違和感があり、ある事に気付いた。
慌てて胸を隠す。
「か、馨くん!」
「ずっと俺にしがみついてるから。しゃあねェよ」
「も〜!早く言ってよぉ!」
麻希は飲みかけの水をサイドテーブルに置き
脱衣場に置きっ放しであろうブラジャーを
取りに行こうとしたが
戌亥の言葉が再び頭の中で流れた。
『シャワー浴びてたら…その後ろに居たんだよ…』
「…馨くん、怖いから…つ、ついて来て」
いつまでも怖がってる麻希を見て
なんだか愛しくなり
「いーじゃん、今日はそれで」と麻希の腰を
抱き寄せふかふかのベッドに組み敷いた。
仰向けになったせいで麻希の胸の先が
Tシャツからでも更に目立つ。
「さっきの続き」と悪戯な笑みを浮かべて
優しくキスを落とした。