怖がりな君
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「はぁ〜、今日も楽しかったねぇ」
深夜過ぎ、事務所での飲み会という名の
怪談話大会も終わり、丑嶋と麻希は
うさぎの待つ家へと帰宅した。
麻希は幸せなため息をつく。
「良かったな」
麻希の幸せそうな顔を見て優しく微笑む。
丑嶋はソファから立ち上がり
リビングを出ようとすると
後ろから服を引っ張られた。
「馨くん、どこ行くの!?」
何故か驚いた顔をして見上げてる。
「風呂だけど。なに?先入りたいの?」
「…えーっと」と麻希は口篭り下を向いた。
さっき聞いた戌亥の怪談話が頭を過ぎる。
『シャワー浴びてたら…その後ろに居たんだよ…』
(ひぃっ…1人になりたくない…!)
「いいよ、先入ったら?」と言われても
麻希は答えることが出来なかった。
丑嶋の服を掴んだまま俯いて黙ってる麻希の顔を見て
まだ怖がってる事に気付いた。
(…だからずっと離れなかったのか)
珍しく運転中でもずっと麻希は
腕に抱き着いていた。
丑嶋は悪戯な笑みを浮かべ意地悪に単刀直入に聞いた。
「怖ェーの?1人になりたくねェーンだ?
一緒に入ってやってもいーよ?」
「え!!?一緒!!??」
図星を突かれ顔を真っ赤にして麻希は
丑嶋を見上げた。
「…入りたくないなら、先に入ろーっと。
幽霊出ても知らねぇぞ」
おちょくるようにそう言ってお風呂へと
向かおうとするが
「わー!!やだ!待って待って!馨くん!」と
麻希は背中に抱き着いてきた。
「じゃあ、どーすンの?」とわざと聞く。
「…は、入ります、い、一緒に…」
「おう」