汚いヤツと綺麗な宝石
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
麻希と掃除してるとどんどん片付いていく。
要領が良いし、細かい所まで気付いて掃除してる。
カウカウファイナンスへ金を借りに来る
キャバ嬢や風俗女とは全く違い
女子力の高さにマサルは感動した。
あっという間にデスク周りは綺麗になった。
あとは棚周りを片付けて掃除機をかければ完璧だ。
マサルと2人で棚周りに積み上げられた新聞紙や
広告の紙類を1枚1枚要るもの要らないものと分けていく。
麻希は部屋の端に置いてある段ボールに
入った書類を取り出し整理整頓していった。
中には大事な書類もあるので
分からないものは確認しようと
「貴明くん、これ…」と段ボールを持ち上げた時に
足元で何か素早くカサっと黒いヤツが動いた。
「きゃぁぁぁあ!!!無理無理!」
「どうした!?」
麻希の突然の悲鳴に一同びっくりして
高田も柄崎も手を止め
麻希の居る方へと近寄った。
黒いヤツがササッと麻希の方へと近付いて来るので
軽くパニック状態になり、麻希は段ボールを落とし
近くに居た柄崎に抱き着いてしまった。
「うおっ、麻希!?」
「やだやだ、気持ち悪い!助けて!無理無理」
普段から虫の殺生はしない麻希だが
汚い所に現れる黒いヤツだけは無理らしい。
柄崎に抱き着いてる麻希と
動き回るヤツを見た高田は瞬時に察する。
(社長がこの状況を見たらやばい…)
潔癖症の社長に黒いヤツが現れたなんて
バレたら、めちゃくちゃ怒られる。
というか夜中まで大掃除か
最悪、他の雑居ビルに移転なんてことも。
いや、そもそもそれどころの騒ぎじゃない。
社長の彼女が柄崎さんに抱き着いてる事の方が大問題だ。