独占欲と嫉妬
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丑嶋の言動に加納と柄崎以外みんな
目を丸くして2人を凝視している。
「うーん、居酒屋にオムライスあるかなぁ?」
「ちげぇよ。麻希の作ったオムライスが食いてェ」
「ふふ、じゃあ明日作るね?」
「ダメ。今日作って。帰ったらすぐ作って」と
珍しく丑嶋が子どもみたいなわがままを
言ってるのを見て加納はクスッと密かに笑った。
(社長、独占欲強いからなァ…)
高田の王子様っぷりに照れてる麻希を見て
嫉妬したのか、マサルや小百合と高田に囲まれてるのを見て麻希を独り占めしたくなったのか…
どっちもだろう。
俯瞰して様子を見てた加納には瞬時に理解出来た。
丑嶋社長らしい、なんて思ってると
目の前でガシャンと電話を落とす音がしたので
柄崎の方を見てみると
物凄く驚愕した顔で「しゃ、まっ。…?え」と
言葉にならない声を発していた。
「チッ、電話壊すなよ。うんこ野郎」
「まっ…え?い?しゃ、社長、え!…家に、え?」
「麻希を家にあげてるンですか?って
言いたいみたいですよ、社長」
日本語が話せない柄崎に代わって加納が通訳する。
「あぁ、一緒に住んでるよ。つか彼女だし」
「かっ…かっかかか彼女!!!?」
「きゃぁ、うさちゃんったらいつの間に?」
「マジっスか!!!!」
「そんな気はしてました」と感の鋭い高田は
納得したように頷いた。
加納以外、一同驚愕している。
「お前ら、うるせぇーよ。言ってなかった?」
「…社長、俺にしか言ってないッスよ」
「あぁ、そうだっけ。ま、そういう事だから」
「麻希!てめぇ!俺を差し置いて!
いつの間に!丑嶋社長に迷惑かけるンじゃねぇぞ!」と
何故か半泣きになりながら麻希に詰め寄って
麻希の肩を揺さぶってる。
「わ、わっ…た、貴明くんっ」
「てめぇが麻希に迷惑かけるンじゃねぇよ!」と
丑嶋に襟を掴まれ引き離されてて
加納は思わず笑ってしまった。
小百合は「今度話聞かせて!」と麻希の手を
握ってニコニコしてるし、マサルと高田も
「麻希さん良かったッスね!
つーか柄崎さん。なんスか?差し置いてって!」と
ゲラゲラ大爆笑していた。