HAPPY NEW YEAR
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「滑皮さん、引き止めちゃいましたけど…
お仕事大丈夫ですか?」
「あぁ、ただの酔っ払いが文句言ってきたからよ
ちょっと怒鳴っただけだ。
この辺、下っ端の構成員が屋台やってるから
面倒見てやってンだ」
「お正月なのに大変ですね」なんて話しながら歩いてると
前から高校生くらいの集団がぶつかって来て
麻希は転けそうになる。
滑皮は肩に手を回して転けそうになった麻希を
受け止め抱き寄せてぶつかって来た男の子を
睨む。
ヤクザの滑皮を見た途端、「ひっ」と悲鳴を上げ
慌てて逃げようとする男の子のフードを引っ張り
丑嶋は「おい、ナニ逃げてンの?麻希に謝れ」と
麻希の前に突き出す。
「ご、ごめんなさい」と頭を下げると
男の子は逃げ去るように走って行ってしまった。
「……2人ともありがと」
「気にすンな」と丑嶋と滑皮は全く同じことを
揃えて言ったので仲悪いのに似た者同士だと
可笑しくて自然と笑みが零れる。
「社長ォ!!麻希!!こっちこっち」
丑嶋を見つけた柄崎と大声で叫んだ。
「丑嶋くん…と、あれ滑皮さん?」
「うさちゃーん、写真撮ろ」と
小百合はカメラを見せて笑ってる。
戻って来た高田やマサルもみんな集まっている。
「せっかくだから滑皮さんも一緒に写真撮りましょ」と
麻希は滑皮と丑嶋の腕を引っ張って
小百合の方へと小走りして向かう。
「ねぇ、みんなと写真撮るの夏以来じゃない?ほら、海に行った時」とニコニコと2人に微笑んだ。
「そうだな」
夏に滑皮組と海へ行ったのを思い出す。
丑嶋にとっては嫌な思い出だが。
「今年も楽しい1年になるといいねっ」と
麻希はみんなにお日様のような
1番の笑顔を見せた。