HAPPY NEW YEAR
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門をくぐり抜け、両脇に並んでる屋台を
ぼーっと眺めながら歩いてると
戌亥と丑嶋の姿が消えた。
「あれ?」と周りを見渡し探すが
丑嶋らしき人は見当たらない。
(馨くんの後ろちゃんと歩いてたのになあ)
こっちかな?と思って右に歩き出すと
横から手首を掴まれた。
「おい麻希、どこ行くンだよ」
「あ…馨くん!ごめん、迷子になっちゃって」
「…しゃあねーな」とそっと麻希の手を握り
「離れンなよ」と麻希の歩幅に合わせて歩き出した。
丑嶋の手は大きくて繋いでるだけなのに
身体ごと包み込んでくれる安心感がある。
手水舎に付くと戌亥が「こっち」と手を振って
る。
手水舎で順番待ちしてると聞き慣れた声が
聞こえてくるので、後ろを向くと
柄崎と高田と小百合とマサル、加納が
「社長ォ!!」「うさちゃーん」と少し離れた所で
手を振って呼んでいた。
みんな片手に甘酒を持っている。
年明けまで飲んで一旦解散して初詣に来て
また飲んでるらしい。
「社長!せっかくだから一緒に参拝しましょ!」
「…ちっ」
「柄崎くんさぁ、丑嶋くんがここに来るかもって狙って来たでしょ」と戌亥に弄られる。
「麻希ちゃん、振袖可愛いーね」
「めっちゃ綺麗っス」
高田やマサル、小百合にも褒められ
麻希は恥ずかしながらも「ありがとう」と
お礼をのべた。