HAPPY NEW YEAR
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「…馨くん褒めてくれるかな」
「大丈夫。麻希ちゃん、いつも可愛いから」
とまた戌亥にサラッと可愛いと言われ
口元を袖で隠し照れていると
「おい、麻希を困らすなよ」と
不機嫌な声が背後から聞こえた。
「あ、丑嶋くんやっと来た」と戌亥の言葉に
麻希はドキッと胸が高鳴る。
恥ずかしさのあまり振り向けないでいると
大好きな声で「麻希」と呼ばれてしまったので
ゆっくり丑嶋の方へと体を回す。
「あ…あの…えーっと」
「あけましておめでとう」
「え、あ…うん!おめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します」と
緊張のあまりよそよそしい挨拶をしてしまった。
「丑嶋くん、麻希ちゃんの着物姿どう?
妹のおさがりで申し訳ないけど」
「ふーん」と返事をして初めて見る麻希の振袖を
まじまじと頭のてっぺんから足の先まで見つめる。
桜色の生地に華やかな辻ヶ花や
桜の綺麗な刺繍がされていて
袂と裾は色鮮やかな大きい牡丹があしらわれている。
グラデーションが美しい。
帯は金色の一色で差し色として薄い水色の帯揚げが見える。
普段は下ろしてる髪の毛を耳の後ろで
1つに束ねて編み込みしてあり
ピンクと白の大きい花の髪飾りが着物に
とてもよく似合ってる。
髪飾りから銀、金の丸と小花が付いた
アクセサリーが揺れている。
髪の所々に銀色のアクセサリーがついていて
まるで宝石のように輝いている。
清楚でお花の様にふわふわしてる麻希に
どれもぴったりな振袖だ。
「……いーんじゃね」とふいっと丑嶋は顔を逸らす。
そんな丑嶋を見て戌亥は吹き出した。
「可愛いなら可愛いって言えばいいのに」
「…るせ」
麻希は2人のやり取りがよくわからず首を傾げた。