HAPPY NEW YEAR
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「も〜っ!戌亥くん恥ずかしいじゃん」
「あははは!でも本当のことでしょ?
丑嶋くんの為に今日早起きしたもんね?」
「むぅ…それはそうだけど…」
麻希は口を尖らせ数日の前の事を思い出す。
少し前に「妹の振袖があるんだけど…
妹はもう要らないって言うから麻希ちゃん着る?」と
戌亥から電話があった。
「振袖!?そんな高価なもの着れませんっ」
「安物だし。それに俺、麻希ちゃんの振袖姿見たいな〜
麻希ちゃん可愛いから似合うよ」
「え…」
戌亥にそんな事を、サラッと言われ
恥ずかしくて言葉が詰まり何も言えないで居ると
「あ!貰わなくてもいいからさ、 初詣に着てよ!ね?」と
戌亥が提案してきた。
ほぼ毎年、戌亥と初詣に行って居酒屋で飲んだり
お好み焼き食べたり駄菓子を食べながら
テレビを見たりして過ごしてる。
「…き、着るだけなら…着てみたいし…」
と小さな声で言うと「じゃあ決まりね!
年末、実家に泊まりに来てね〜」と
電話を切られた。
昨日の飲み会の後、戌亥の実家でご飯をご馳走になってる時に、「丑嶋くんも誘う?」と戌亥と話してたのを戌亥の母親に聞かれ「じゃあ、早めに初詣行ってゆっくり過ごして来なさい」と微笑んてくれた。
早起きして戌亥の母親と妹に振袖の着付けをしてもらい
化粧もいつもより少し濃くして早めの初詣へと出かけたのだった。