初恋
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作とは違う設定があるかもしれません
原作に描かれてない設定は
勝手に作り上げてます
▽原作で新たな情報が入ればその都度
編集します
▽夢主
幼なじみ
ふんわり愛され系女子
過去の話は長編と短編で
少しずつ触れていきます
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「う…、…ん!…くん!」
女の子の声が聞こえる。
何を言ってるのかよく分からない。
「…丑嶋くん!」
少しずつ意識がはっきりしてきた。
誰かが呼んでる、誰だ?
夢現か名前を呼ばれて眠りから覚め
ゆっくりと瞼を持ち上げる。
(…眩し)
蛍光灯の光が真っ白い壁に反射して眩しい。
点滴スタンドが見え、そこから透明な管が
自分の腕の方へと伸びている。
瞬きをしてゆっくり天井を見渡せば
自分が病院に居る事に気付いた。
(…そう言えばクラスの奴等に絡まれたな、痛っ)
バットで殴られた頭がズキズキするし脚も腕も痛い。
体に力が入らず全く言う事を聞いてくれない。
眠たいし、もう一度寝ようと思って
目を瞑ろうとした時に女の子が声をかけてきた。
「…丑嶋くん、大丈夫?」
急に女の子が視界に入り
びっくりして目を見開いた。
呼ばれてたのは夢じゃない。
声の主はこの子だったのか。
同い年か、年下か幼い顔をした可愛いらしい女の子が
心配そうな顔をして覗き込んでくる。
「…誰だてめぇ」
「え?卯咲月だけど…わ、寝てて、丑嶋くん!
怪我してるから」
体を起こそうと怠そうに上半身を持ち上げたら
肩を掴まれ止められた。
「丑嶋くん、3週間の大怪我だって!まだ寝てなきゃ」
「…柄崎くん達と喧嘩したの?
帰り道、バット持った柄崎くん達と神社で会って…
見に行ったら丑嶋くんが怪我して…
倒れてたから、救急車呼んだの」
「…あー、そっか、ありがとう。
柄崎って奴と知り合い?」
「…知り合いっていうか…同じ学年だよ?」
何故か物凄く不思議そうな顔をされた。
「失礼します、丑嶋さん目が覚めたのね」と
優しそうな熟年の看護婦が部屋に入ってきて
少なくなった点滴を外し、手際よく腕から針を
抜いてくれた。
「あ、わたしそろそろ帰るね。またねっ」
お日様のような笑顔で麻希は手を振った。
「おう、ありがとな」
しばらく麻希の居なくなった扉を見つめていたら
看護婦の人に「ふふ」と微笑まれた。