喧嘩
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作とは違う設定があるかもしれません
原作に描かれてない設定は
勝手に作り上げてます
▽原作で新たな情報が入ればその都度
編集します
▽夢主
幼なじみ
ふんわり愛され系女子
過去の話は長編と短編で
少しずつ触れていきます
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扉を勢い良く開けドカドカと寝室へ入る。
「わっ!?か、馨くん??」
眉間にシワをよせ険悪な顔つきで
近寄る丑嶋に麻希はびっくりする。
電話を終えたみたいで閉じた携帯電話を
ぎゅっと握っている。
「誰と電話してたンだ?」
先程の柔らかい雰囲気とは違い
物凄く怖い雰囲気が漂っていて
不機嫌さを凝縮させた低い声で麻希に詰め寄る。
「え…滑皮さんだけど…。馨くんどしたの?」
「アイツとどーゆー関係なワケ?」
丑嶋が怖い顔をしてどんどん詰め寄ってくるので
麻希は1歩、また1歩と後ろへ下がったらベッドに脚が当たって
ふかふかな布団に尻もちをついてしまった。
「聞いてンだけど。どーゆー関係?」
「えっ…と、お友達…かな?」
「ふざけンな」と肩を掴まれベッドに押し倒される。
「アイツ、ヤクザだぞ?向こうはそう思ってねェーよ。
良いように使われて、使えなくなったら
ゴミみたいに棄てられンぞ!」
「な、滑皮さんはそんな人じゃないっ!」
「はぁ?」
「滑皮さんは優しい人だよ!
わたしが困ってる時いつも助けてくれるし…
いつも気にかけてくれるし…
良いようになんか使われてない!」
「確かに、ヤクザで…人も…殺したりするけど……
本当は、本当は凄く優しいもん!」
「ンなワケあるか。麻希は騙されてンだ!
滑皮は優しい奴じゃねェ。従うか従わないかの
損得勘定でしか考えてねェ腐ったヤクザなんだ。
アイツと縁切れ!」
麻希に対して初めて厳しい口調で怒る。
「なんで…馨くんそんな事言うの…?
滑皮さんはそんな人じゃない…
みんな滑皮さんの事勘違いしてる」
とポロポロと涙を零し泣きだした。
滑皮さんはヤクザで荒っぽい性格だし
怒るとめちゃくちゃ怖いし
殺気で人を殺せるんじゃないかと思う程
凄いオーラが出てる。
近寄り難いけど話すと意外と茶目っ気多い人で
気さくに話してくれる後輩想いの面倒見が良い人だ。
そんな滑皮さんの事を馨くんは酷いヤクザだと言う。
麻希はそれが悲しい。
「滑皮さんは優しいもん…酷い人じゃないもん」
と丑嶋を押し退けて布団を頭まで被って泣きながら訴える。
泣いて震えてる体が布団まで伝わってきて
そんな麻希の姿を見て少し反省する。
(…言い過ぎたか?)
麻希の隣に腰を降ろし優しく名前を呼び
布団から出てくるのを待つが、
中々泣き止まないし布団から出てこないので
痺れを切らして静かに寝室から出て仕事へと向かった。