同棲
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作とは違う設定があるかもしれません
原作に描かれてない設定は
勝手に作り上げてます
▽原作で新たな情報が入ればその都度
編集します
▽夢主
幼なじみ
ふんわり愛され系女子
過去の話は長編と短編で
少しずつ触れていきます
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
熊倉に飲みに誘われ滑皮やヤクザの下っ端と
何軒も連れ回され気分は最悪だ。
やっと解放されたと思ったら
もう深夜2時をまわってる。
(早くお風呂に入って早く寝たい)
そんな風に考えながら家に帰って来た丑嶋は
洗面台で手を洗い台所へ向かうと
可愛い字で書かれたメモ紙を見つけた。
〝馨くんへ お仕事お疲れ様です。
冷蔵庫に晩御飯あるので温めて食べてね。〟
可愛いらしい字で書かれたメモ紙を見て
舌打ちをする。
(麻希に連絡しとけば良かったな)
鑑別所での生活が長かったし退院してからも
1人暮らしが長かったせいもあり
そこまで気が回らなかった。
〝誰かが家で待っている〟
という初めての感覚に少し戸惑う。
(…麻希の日用品、買ってやらねェーと)
いつ買いに行こうか考えながらリビングに入ると
丑嶋は目を丸くした。
綺麗に片付けられたリビングで規則正しい寝息をたてて
気持ち良さそうに寝てる麻希を見て
「なんでソファで寝てンだよ…」と声に出てしまった。
スヤスヤと寝てる麻希の様子をじっと観察する。
(…うたた寝って訳じゃ無さそーだな。)
パジャマに着替えてきちっとブランケットを被って
クッションを枕にしてる麻希を見てそう判断した。
(…遠慮したのか)
優しい麻希の事だからベッドで寝ると
邪魔になると気をつかったのだろう。
普段から引っ付いてくるし広過ぎるベッドに
一緒に寝る事もそんな大差無いだろうという
丑嶋の勝手な判断で特に気にしてなかった。
「麻希、風邪ひくぞ」
と何回か名前を呼び肩を揺さぶると
お人形みたいな長い睫毛がゆっくりと
持ち上がり麻希は目を醒ました。
「ん…おかえりなさい」
と眠気眼で丑嶋を見つめてくる。
「風邪ひくからベッドで寝ろ」
「…馨くんは?」
「あ?気にすんな。ほら寝室行け」
とブランケットを持って麻希を寝室へと案内する。
ベッドへ入り布団とブランケットを
掛けてあげると「ごめんね」と言いながら
麻希は再び眠りについた。
閉じた長い睫毛も枕に広がる茶色がかった髪の毛も
まるで童話に出てくるお姫様みたいに美しい。
顔にかかってる髪の毛をそっとなおして
丑嶋は静かに部屋を出た。