悪夢
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作とは違う設定があるかもしれません
原作に描かれてない設定は
勝手に作り上げてます
▽原作で新たな情報が入ればその都度
編集します
▽夢主
幼なじみ
ふんわり愛され系女子
過去の話は長編と短編で
少しずつ触れていきます
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地元で有名な鰐戸三蔵ですら
反撃する事が出来ず滑皮にボコボコにされている。
麻希は呆然と眺めるしか出来なかった。
滑皮は麻希の視線に気付いたのか
「おいガキ、こいつに何されたンだ?」
顔面血まみれの三蔵の胸ぐらを掴み持ち上げ麻希に見せ付ける。
「あ…」
麻希は襲われた事を思い出し自分の唇を触る。
三蔵に舐めらた気持ち悪い感触が残ってる。
麻希の様子をまじまじと見て
「ふーん…キスされたのか」と
ニヤッとイタズラな笑みを浮かべ
近くにある刈込鋏の様な物を手に取り
三蔵の唇を無残に切りだした。
「ぎゃああああ!!!」
三蔵は悲鳴をあげ失禁した。
「もうコレで女とキス出来ねぇなぁ」
「だっせ!!」
特攻服の男達は更に盛り上がる。
「次は?ち〇こか?」
滑皮が三蔵の胸ぐらを掴み再び鋏を
突き出すが麻希は滑皮の飛び血が付いてる腕を
ギュッと掴み滑皮を止めた。
「…あの、もうやめて…」
「あ?なんで?」
「し、しろいふ、ふくが…よごれちゃう…」
「はぁ?なんだそれ!」
滑皮は思わず吹き出した
周りの特攻服の男達も笑ってる。
麻希はなんで笑ってるのか分からず
何か変な事を言ってしまったのだろうか
恥ずかしくなって滑皮の袖を震える手でギュッと掴み
滑皮の背中に隠れた。
「あーあ。やる気失せた。お前さボロボロじゃん。オラこれ着とけ」
笑いながら麻希に上着をはざっとかける。
悶主陀亞連合の男なら誰もが羨む歴代受け継がれてきた価値のある特攻服。
悶主陀亞連合 総長 と刺繍された特攻服は
総長である滑皮秀信しか羽織る事は許されない。
後にも先にも、悶主陀亞連合以外の人間が
総長の特攻服を着るのは麻希だけだった。
「つーか、なんで鰐戸三蔵に襲われたンだ?」
「総長、こいつ中学で可愛いって有名な子らしいッスよ?
俺の弟が話してた」
「…ふーん」
仲間にそう言われ
滑皮は麻希の顔をグイッと上に上げ
じーっと眺める。
確かにまだ幼いが可愛いらしい顔をしてる。
滑皮と目が合った瞬間、
麻希の大きな瞳から溢れ出た綺麗な雫が頬をつたう。
とめどなく溢れる。
「…っ、うっ、うぅ」
大粒の涙を流し身体はガクガクと震えていて
必死に滑皮の腕をギュッと掴んでる。
滑皮は損得勘定で色んな女と付き合いがあるが
なぜか麻希の泣き顔は見ていられなくて
優しく抱き締め頭を撫でながら何度も
「おい。もう泣くなよ、大丈夫だ」「大丈夫」と
優しく声をかけた。