距離
君の名は
この小説の夢小説設定▽夢小説について
原作とは違う設定があるかもしれません
原作に描かれてない設定は
勝手に作り上げてます
▽原作で新たな情報が入ればその都度
編集します
▽夢主
幼なじみ
ふんわり愛され系女子
過去の話は長編と短編で
少しずつ触れていきます
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当日
仕事終わりに戌亥の実家お好み焼き屋へ急ぐ。
戌亥くんから
〝丑嶋くん達、遅れるって〜〟
と、メールが来てたけど
馨くんに会える気持ちが抑えられなくて
自然と早足になる 。
戌亥の実家、お好み焼き屋は既にいい匂いが漂ってる。
ガラッと扉を開け、
慣れた足取りで奥のテーブル席へ向かう。
店員のいらっしゃいませより先に
「あら〜麻希ちゃん!相変わらずべっぴんさんだねぇ」
「食べに来てくれたのかぃ?」 などと
厨房から大声で話しかけられた。
戌亥くんのお母さんや昔ながらのスタッフの人が笑顔で麻希を迎え入れる。
仕事終わりのサラリーマンが多く
忙しそうなので軽く挨拶と会話をして
「麻希ちゃーん、こっちこっち」と手招きしてる戌亥の方へ駆け寄り席へ向かう。
席は8つ 広めの大人数席
「あれ?…席多いね?」
コートをハンガーにかけ
戌亥の隣を腰掛けながら話しかけると
「あぁ、カウカウの…丑嶋くんとこの従業員も来るみたいだから」と戌亥は苦笑いを浮かべた。
「え!」
驚いた麻希は戌亥の腕をぎゅっと掴みながら
首を横にふるふると振る。
「前、急に尋ねちゃったし変な奴だと思われてるよぉ」
「てか、戌亥くんも従業員さんの人達知ってるの!?」
「わたし1人邪魔じゃないかなぁ…大丈夫かなぁ…」
なんて、俺の腕を掴みながら
戸惑ったような丑嶋くんに会えるからか
嬉しそうな表情を俺に向ける。
「麻希ちゃんなら大丈夫だよ」と
子どもを宥めるように優しく頭をぽんぽんと撫でる。
可愛いなぁって思ってると
「…邪魔みてぇだな」
と目の前で低い声がした。
ふっと前を見ると
眉間にシワをよせた丑嶋が立ってた。
横で加納と柄崎が「相変わらず仲良しだな」とか
「付き合ってんのかよ!?」と笑っている。
麻希を見て何故か耳を赤くしたマサルと
「どうも戌亥さん」と会釈をする高田と小百合。
久しぶりに会う丑嶋の顔を見て心臓が脈打つ
麻希は少し照れたように
丑嶋に「久しぶりだね」と声をかけた。