私のパンツがありません!
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私だって、大事な仲間が犯人の可能性を秘めている…なんて、思いたくない。
疑いたくない。
証拠も無いことだし…うん、ここは一度みんなを信じよう。
『こういう時ってどうすれば良いんだろ、警察…は呼べないし。うぅ、どうしよう…』
もう一度溜め息をつくと、弔くんとトガちゃんがゆらりと立ち上がった。
「「…」」
『え、ちょっ…二人とも?』
ゆらりと立ち上がった弔くんとトガちゃん。
…なんか嫌な予感がするぞ。
「…モカちゃんのパンツを盗むなんて…許せません…」
『とりあえずナイフしまおうか?』
「殺す」
『弔くん落ち着いて』
今にも飛び出していきそうな二人の首根っこを掴み、なんとかその場に留める。
このまま野放しにしておくと本当に殺人の一つや二つやりかねないからな、この人達。
『それに、まだ盗まれたって決まった訳じゃないし…!』
「「…」」
私のその言葉を聞いて二人は再度着席した。
よしよし、良い子だぞ。
『風で飛ばされたのかもしれないし、もしかしたら誰かの洗濯物の中に混じってるかもしれないし…』
「まぁその可能性もあるな。ねぇよ!」
仁くんが頷いたり首を振ったりしている。
「そうだな…混じってたら教えてやるよ」
「あぁ…探してやる」
「私も探します!」
仁くんを含め、荼毘、弔くん、トガちゃんは珍しく意見が一致したらしい。
彼等は真剣な顔で頷き合っていた。
な…なんて優しい人達なんだ…!
なんか散々変態扱いしてしまって申し訳無いな…。
『み、みんな…!ありがとう!』
「で、それはどういうパンツなんだ?」
荼毘の無駄にイイ声が辺りに響き渡った。
『………ええ~…』
反省を返してほしい。
いやなんか、荼毘のこの威圧感のある風貌でそういうこと言われると…こう…
一気にアホに見える。
「私達で探せるかもしれません。どういうパンツなんですか?」
「モカのはどういうパンツなんだ?」
『やたらグイグイ来るな…!』
トガちゃんと弔くんがうずうずした様子でこちらを見る。
いや、何うずうずしてんだ。
『そこは別に言わなくても良いでしょ!普段見慣れないのがあったら、渡してくれるだけで…!』
「でも手掛かりがないことには探しようがないぜ!色だけでも!色だけでも!」
「色だけでも!」
「色だけでも」
「色だけでも!!」
『色知りたいだけじゃん!』
そんなに強調するところでもないと思うんだけど、何なんだほんと。
『(この人達に話したのが間違いだった…)』
私は心の中で小さく溜め息をついた。