シュガーシュガーホットコーヒー
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今日も朝から夕方まで、みっちりと学校で授業を受けた私達。
『環くん、ドア開けて~!』
「うん…」
『お邪魔します~』
環くんと私は、お菓子や飲み物を持って彼の部屋に集まっていた。
夕食もお風呂も済ませたし、今日は部屋でごろごろしようと決めていたのだ。
明日は祝日で学校はお休みだからね。
『今日はね!もう絶対何もしない!勉強もトレーニングも今日はしなーい!』
言いながら私はテーブルにお菓子を置き、環くんのベッドに飛び込んだ。
ふわりと彼のにおいがベッドから香る。
「たまにはそんな日も…必要だと思う…」
『そうだよね!…んん、環くんのにおいだぁ~…!』
「や、やめて…嗅がないで…」
トレーにマグカップをふたつ乗せたまま、環くんは恥ずかしそうにプルプルしている。
相変わらず可愛いな。
『えへへ、ごめんね!最近インターンとか補習とかでなかなかゆっくり出来なかったからつい』
「うん…そうだね…なかなか予定合わせられなかった…」
『…寂しかった』
ぽつりと呟くようにして言うと、環くんは顔を真っ赤にさせた。
そしてふいっと顔を背けられる。
「…うぅ…そういうの…ほんと、心臓が…もたない…」
途切れ途切れに言う環くんが可愛くてもっといじりたくなる。
けれど、やり過ぎると良くないのでこのへんで彼をいじるのは終わりにしておこう。
『えへへ。テレビ見よう~!この時間何か面白いのやってるかなぁ?』
「うーん…よく分からないな…」
環くんのベッドから一度抜け出し、私はベッドの上に座り直した。
環くんがテレビのリモコンを握り、ぽちぽちと適当にチャンネルを変えてくれる。
『あ、これなんか面白そう!Mt.レディだ~!』
「シンリンカムイも居る…このチャンネル、つけとく…?」
『うん!』
私が頷くと、環くんはリモコンをテーブルに置いた。
「…」
そして自分の部屋なのになかなか腰掛けようとしない環くん。
そんな彼を見て、私は首を傾げた。
『どーしたの?』
「…あ、う…っと、その…」
環くんはオロオロしている。
「久しぶりだから…どうすればいいのか…分かんなくて…」
『とりあえずコーヒーはテーブルの上に置こっか!』
「うん…」
環くんは静かにホットコーヒーをテーブルの上に置いた。
作りたてなので、マグカップからたくさん湯気が出ており、部屋の中がコーヒーのいいにおいで満たされていく。
環くんがコーヒーを置いたのを確認した私は、自分の隣をぽふぽふと叩く。
『こっちこっち』
「う…ん」
環くんは遠慮がちに私の隣に腰掛けた。