妄想ランジェリー
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「んじゃあ切島はどーなん?」
「え、俺?俺かぁ…」
瀬呂くんに話を振られ、切島くんは困ったように眉を下げた。
うん、だって切島くんだよ。
常に男気云々言ってる切島くんだよ。
こういう類の話は苦手なんじゃないかな…
「俺は…」
切島くんはちらりと私を見遣った。
「どっちでも似合うと思うぜ!」
切島くんは、少し照れながらもニカッと笑顔で言い放った。
するとそれを見た上鳴くんと瀬呂くんが一言。
「「そういうの良いから…」」
「真顔やめろよ」
二人は切島くんを見て溜め息をついた。
「普通にイイヤツかよ」
「イイヤツだよ!」
「自分で言うな」
「んで結局どっちなんだよ。どっちかっつーと?」
「うーーーん…」
瀬呂くんに促され、切島くんはしばらく考え込んだ。
そして顔を上げて一言。
「どっちかっつーと、白…かなァ…」
「「『おぉ〜…!』」」
「やめろなんか恥ずかしい」
今度は切島くんが両手で顔を覆ってしまった。
どうしよう…可愛くない。
そんな可愛い仕草をムキムキの硬派男児がしていても全然可愛くない。
『ここまでは上鳴くんが黒、他二人は白だけど…』
言いながら私はちらりと爆豪くんを見た。
さっきは考え込むような仕草を見せていた彼だけれど、よくよく考えれば爆豪くんがこんな話に考え込むはずがない。
きっと別のこと考えてるんだろう。
「ラスト、爆豪だぜ!どっちよ?」
「「『…』」」
上鳴くんの声に、私達は揃って爆豪くんに視線を移した。
「…」
仏頂面で腕組みをしたままの爆豪くんが一言。
「…黒だな」
「「『おぉぉおお!?』」」
私達は思わず声を上げて立ち上がった。
いや、そもそもまともな回答が返ってくるとは思っていなかった。
失礼ながら。
ていうかちゃんと考えてたんだ。
そっちにビックリした。
「やっぱ分かってんなァ!カッチャン流石〜!」
BOOM!!
「う…うぇ〜イ…」
爆豪くんの肩を組んだ上鳴くんだったが、瞬く間に爆破され、アホになってしまった。
「でも何で黒なんだ?そのこころは?」
『聞き方間違ってるよ』
とは言うものの、私も理由は気になる。
「あ゙?単純に無難な方選んだだけだわ」
『んぁー…確かに爆豪くんの服とか私物見てると、黒多いもんねぇ?』
まさに今着ているタンクトップもジャージも、上下黒色だ。
黒色好きなんだなぁ。
なんてぼんやり考えていると、ガチャッと扉の開く音がした。
「たっだいまー!」
「お、お前等集まって何話してんのー?」
お出掛け組が帰って来たのだ。
『んーや、しょーもない話だよ〜』
「ねぇねぇ見て〜!この靴買ったんだけど可愛くなーい!?」
『お、可愛い!』
「ゲームやろうぜ〜!」
室内ががやがやと賑やかになっていく。
そのため、先程のランジェリーの話は自然終了となったのだった。
妄想ランジェリー
(てか"私"で妄想する必要あったのかコレ…)
***あとがき
オチが微妙な感じになってしまいましたが!
派閥で議論させたかっただけ。
マルシェ