抱き締めてルピナス
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「モカにそこまで言われたらやるしかないな…」
『へへ、ありがと!応援してるからね!』
へらっと笑いながらそう言うと、環くんはコクコクと頷いてくれた。
「でもまだ頑張れない…モカが足りてない」
『ん?どういう…』
言い掛けた言葉は、最後まで口にすることが出来なかった。
話している途中で顎をクイッと持ち上げられ、環くんにキスをされたからだ。
「…」
『…』
彼の薄い唇から、彼の熱が伝わってくる。
そしてそのまま何度も角度を変えられキスをされた。
長い長いキスだった。
「…」
『…』
彼の唾液が、私の唇の端から零れ落ちる。
「モカ…」
唇を離された拍子に環くんと目が合った。
そんなに切なそうな顔で、声で、私を呼ぶなんてずるい。
「『…』」
今度はどちらからともなく顔を近付ける。
そして先程よりも更に深くキスをした。
ちゅ、くち、と水っぽい音がお互いの唇から漏れる。
それにさえ頭がクラッとした。
頭の中は環くんのことでいっぱいで、他のことなんて考えられなかった。
『(環くん…)』
頭がぼんやりしてきた頃、環くんはゆっくりと顔を離した。
私達を繋ぐ銀の糸がゆっくりと切れる。
「モカ…そのまま、俺のことだけ考えてて…」
『環くん…?』
「まだ足りないっ…モカ…好きだ…」
先程までの落ち込んだ表情はどこへやら。
すっかり熱をもった彼の瞳に、私は苦笑した。
抱き締めてルピナス
(モカ…)
(スイッチ入っちゃってる〜…)
***あとがき
天喰くんが甘えん坊だったら可愛いという話!
マルシェ