大人の味のちょこれいと
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「…」
『ちょっ…』
また最初と同じ、轟くんの上に私が倒れ込むような体勢に逆戻りすることになる。
『轟くん、いい加減にっ…、!!』
言い掛けて、私は思わず口を閉ざした。
『…』
その場に静かに固まる私。
「ど、どうしたんだよ?」
「モカ?」
瀬呂くんや響香ちゃんが心配してくれているようで、私を呼ぶ声がする。
『………あの、轟くん…』
「ん…?」
慈しむような眼差しで見つめられるが、正直それどころではない。
先程から私の太もも辺りに、何かカタいモノが当たる感覚がするのだ。
その正体が何かって?
…ナニである。
『…当たってるんですけど…』
「あぁ、これか?カフェを愛してる証拠だ」
『とんでもない証拠だな』
言い終わると同時くらいに、ゴリッとナニを太ももに擦り付けられる。
ジャージ越しとは言え、完全にセクハラである。
『ひぃっ…』
思わず、ぞわぁっと背筋が寒くなる。
「カフェ、俺もう我慢出来ねェ」
『!?』
何を言う間もなく、今度は轟くんが私を押し倒し、私の上に覆い被さった。
「カフェ…カフェが欲しい…服、また買ってやるからな…」
うわ言のように私を呼びながら、轟くんは左手に小さな炎を宿す。
『ちょっ!何言ってんの!?服燃やす気なの!?バカなの轟くん!?』
「大丈夫だ」
『いや何が!?』
キリッとした轟くんがイケメンであることに変わりはない。
けれど、それが逆に残念である。
「カフェ…」
『やっやめ…』
炎を纏った轟くんの手が、私の服に掛かろうとしたその時。
「レシプロバースト!!」
轟くんがふっ飛んで行った。
とは言っても流石クラストップレベル。
ギリギリのところで氷を出し、受け身は取れたようだ。
助けてくれたのは紛れもない私達のクラス委員長。
『い、飯田くぅううん…!!』
私は飯田くんに縋り付いた。
間一髪だ、助かった。
飛んで行った轟くんの身体が少し心配だけれど…
まぁ大丈夫だろう轟くんだし。
『(…まだアルコールの味、残ってる…)』
私は無意識に、唇に手を遣った。
この日を境に私達A組の中では、"轟くんにアルコールは厳禁"という暗黙のルールが出来たのだった。
大人の味のちょこれいと
(轟くん、ふっ飛ばされてから動かないけど大丈夫なのかな…?)
(…)
(寝てるんかい!)
***あとがき
初轟夢です、意外と書きやすかった…
でもやらかした…ド下ネタじゃないッスか…
でもでも変態な轟くん書くの楽しかった…!←
これから少しずつ轟くん増えていくかもしれません。
マルシェ