大人の味のちょこれいと
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『はぁ…はぁ…』
「ち、ちょっとモカ…大丈夫…?」
肩で息を整えていると、響香ちゃんが私よりも顔を赤くしながら心配してくれた。
『だ、大丈夫。それより轟くんなんだけど…』
「?」
『めっちゃお酒くさい…』
そう、キスをして感じたこと。
轟くんからはお酒の味や香りがするのだ。
「あ、アルコール…!?」
『たぶんチョコレートの中に入ってたんじゃないかな…』
そう呟くと近くに居た瀬呂くんが、轟くんが食べ終えたチョコの包みをいくつか手に取った。
「どれどれ~?…うわマジだ、"フランボワーズ""ウイスキーボンボン""シャンパン&ブランデー"って書いてるぜ」
「フランボワーズはともかく、他のはガッツリお酒だ…轟くん、お酒弱いんだね…」
「酔ってんのかこれ…」
緑谷くんと瀬呂くんが苦笑するのを見て、私も苦笑を返す。
「未成年の飲酒は法律違反だぞ!?ヒーローを志す俺達が許されるはずっ…」
『お菓子に含まれるお酒の摂取は法律には引っかからないらしいよ?』(go○gle調べ)
「そ、そうなのか!?」
取り乱した様子の飯田くんに答えると、彼は驚いた様子だった。
「ていうかアンタ等、その体勢どうにかなんないの?」
響香ちゃんが、未だ顔を赤くしたまま轟くんと私を交互に見遣る。
私が轟くんの上に跨ったままの状態なのだ。
『え?あぁ、すぐに…』
「待て、行くなカフェ」
退こうとすると、腰をガッチリとホールドされてしまった。
『ちょ、ちょっと轟くん!流石にそろそろヤメて』
「…」
『…離して?』
言いながら、私の腰にある轟くんの手首をやんわりと掴む。
すると轟くんは少し考える仕草を見せた。
かと思えば。
「…無理だ、離したくねェ」
「「『!?』」」
再度手を引かれ、彼に抱き締められた。