大人の味のちょこれいと
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今日のヒーロー基礎学疲れたね~」
「授業後半で青山がさぁ~…」
一日の授業が終わり、今は寮の共同スペースでみんな揃ってのんびり過ごしている。
「皆さん、本日実家からお菓子が届きましたの。宜しければどうぞ!」
ヤオモモの声に反応してそちらを見てみると、ヤオモモが高級感漂うお菓子の箱を持って立っていた。
それを見た私達は目を輝かせる。
『わぁあ、美味しそう!』
「これ貰っても良いの!?」
「もちろんですわ!」
笑顔で箱を差し出してくれるヤオモモの言葉に甘えて、私達はお菓子の包みを一つ手に取る。
わぁ、高級ブランドのチョコレートだ。
早速包みを開けてチョコレートを頬張ると、程良い甘さと上品な味わいで幸福感に包み込まれる。
『んんん…おいひい~…♪』
「あ、中からアーモンド出てきた!」
「俺のは抹茶!美味ェ~!」
女性陣だけでなく男性陣もチョコレートにはしゃいでいる。
「私のはピスタチオクリームだぁ!」
「ウチ、バニラ。モカは?」
『ん~、ミルクチョコかな?スタンダードで美味しい…♪』
チョコレートの中身はみんな違うようで、感想を言い合う声が聞こえてくる。
口内に広がるチョコレートの味を噛み締めていると、ヤオモモが轟くんにチョコレートの箱を見せているのが見えた。
「さ、轟さんもどうぞ」
「良いのか?」
「えぇ、お好きな物をお取りください」
轟くんは少し首を傾げた後、一番手前にあった包みを手に取った。
「俺、種類とか分からねェから…これで」
「八百万~!俺にもちょうだい!」
「はい!只今そちらへ参りますわ…♪」
なんだかイキイキした様子のヤオモモが可愛い。
みんなにお菓子を配り歩くのが楽しいのだろう。
「あはは、ヤオモモなんかイキイキしてるね」
『最初の頃に比べればヤオモモもだいぶ柔らかい表情になったよね!可愛い…♪』
「確かに。…あ、そーいえば今日の英語の宿題なんだけど…」
響香ちゃんと私はソファで寛ぎながら雑談を続けた。