愛してるゲーム
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ねぇねぇ、"愛してるゲーム"って知ってる?』
唐突に緑谷くんにそんな話を振ってみる。
すると彼は…
「あ、あぁあ、愛っ…!?な、何それっ!?どうしたのカフェさん!?」
思っていた以上に顔を赤くさせていた。
これから"愛してるゲーム"をしようと誘うつもりだったのに、聞いただけでこうなってしまっては…勝負以前の問題だ。
『片方が"愛してる"、もう片方が"もう一回"って言い合って、笑ったり照れた方が負けってゲームなんだけど…』
「う…うん…?」
『やってみよう、緑谷くん!』
彼の目の前に座り、じっと正面から彼を見つめる。
「えぇええっ!?おっ、ぼ、僕にはハードルが高いっていうか、あの、その…!」
『だめ?』
「ちがっ、だめとか…そ、そんなんじゃなくてっ!」
『じゃあ良い?』
「僕なんかとやっても楽しくないよ絶対!!」
緑谷くんは恥ずかしさのあまり、両腕で顔を隠してしまっている。
こんな状態の緑谷くんに勝負を挑むなんて酷い話だ、なんて自分でも思う。
『大丈夫だよ、緑谷くん』
「へっ…?」
少し落ち着いた声のトーンで言うと、緑谷くんは腕の隙間からこちらをちらりと見上げてくる。
あ、もう今言っちゃおう。
『愛してる』
「…!!」
その後緑谷くんは卒倒したまま、しばらく動かなくなってしまった。
(み、緑谷くーん!?)
(心臓破裂して死にそうっ…!)