アイを込めてアイさつを
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「………はっ?」
素っ頓狂な声が出た。
いや、無理もない。
彼女の言っていることはめちゃくちゃだ。
僕を好きだと言うカフェの言葉に嘘は無さそうに思える。
けれど、挨拶は…キスは嫌だと言うし。
好きな人からのキスが嫌なんて聞いたことがない。
「い、意味が分からないのはこっちの方さ…!だって挨拶は嫌だってさっき…!」
『違っ…あれは、その…』
顔を赤くして口籠るカフェ。
『その…挨拶って言うくらいだし、他の人にもしてるってことでしょ?…き、キス』
こちらを不安げに見てくるカフェ。
そんなカフェを見て、あぁそうか、と心の中で呟いた。
『物間くんが好きだから…他の人とキスしてる物間くんとは、キスしたくないなって』
やっと理解した。
「カフェ…」
『え!?も、物間くん…!?』
気付けば僕は、カフェを正面から抱き締めていた。
カフェは目を見開いて驚いている。
「あれが挨拶だっていうのは、ただの建前さ…本当は、僕がカフェにキスをする口実を作っていただけなんだ」
『え…そ、それって…どういう…』
言いながら、もうほとんど理解しているのだろう、カフェは顔をさらに赤くさせていた。
「カフェとキスしたいと思ったんだ。好きだよ、カフェ」
そう言い切った僕を見て、カフェが安心したように笑う。
『何それ、めちゃくちゃだよ…』
「あはははは!そっか、カフェはヤキモチ焼きなんだなぁ〜!僕が他の人とキスしてたら嫌なんて、ゔっ!!」
あぁ、いつものか。
「ここ教室!みんな見てるっつーの!」
拳藤が僕を窘める声が聞こえる。
ボヤけていく視界の中で、カフェが心配そうに僕を覗き込むのが見えた。
アイを込めてアイさつを
(起きたらたくさん話をしよう)
***あとがき
物間のキャラが迷子でした。
しかもオチが拳藤という…
意外と難しかった…
マルシェ