アイを込めてアイさつを
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***物間視点
「みんな、仮免試験お疲れーっ!!」
「「『お疲れー!!』」」
たくさんのお菓子を目の前に、今はジュースの入ったグラスをみんなで掲げている。
みんなの前に立っているのは、クラス委員長の拳藤だ。
「そして!全員合格おめでとうー!!」
「「『おめでとうー!!』」」
自分の周りで、グラス同士のぶつかる音が鳴り響く。
今日は朝から仮免取得試験があり、なんと僕達B組は全員合格した。
合格率は一割以下という倍率の中で、僕達は偉業を成し遂げたのだ!
『物間くん、お疲れ様!』
「ふふん、勝利の後の晩酌はやはり最高の気分だよっ…!」
『おぉ、盛り上がってるねぇ?』
軽く笑いながらカフェは僕のグラスにチン、とグラスを合わせ、ジュースを口に含んだ。
『一次試験開始直後、物間くんが庇ってくれて助かったよ〜…』
「当然さ!」
『あはは、ありがとね』
「物間〜、カフェ〜!俺等も乾杯しようぜ〜!」
『おー!お疲れ!』
そんな調子でカフェと話をしたり、他のメンバーと話したりして、非常に有意義な時間を過ごすことが出来た。
夜遅くまでクラスみんなでお菓子を食べてジュースを飲んで。
馬鹿騒ぎして、たくさん笑って。
いつになく僕のテンションは上がっていた。
だからかもしれない。
『あはは!面白いね』
「カフェ」
『ん〜?』
ソファーで拳藤と寛いでいたカフェの肩を掴み、振り返らせる。
そして…
チュッ
「「『!?』」」
僕はカフェに、音を立ててキスをした。
『なっ…は、え…!?』
カフェは目を白黒させて驚いている。
そりゃそうだ、付き合ってもいない男に突然キスされたら誰だって驚くだろう。
「お、おいおいどうしちまったんだァ物間…!?」
「モカ、大丈夫!?」
『う、うん』
「あはははは!そのセリフは失礼だよ拳藤、今のはただの挨拶ゔっ!」
「調子乗んな!」
いつもの如く拳藤に手刀をされる。
段々落ちていく視界の隅で、カフェが顔を赤くしてこちらを見ているのが映った。