触れた手、熱い指
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「そ、そーか?」
『うん…男子の標準サイズがそもそも分かんないけど』
身長と指の長さは比例する、と、どこかで聞いたことがある。
「逆にカフェの手がちっさ過ぎんじゃねーの?」
『え~、普通だと思うけどな~?』
そんな話をしながら、今度はどちらからともなく手を合わせてみる。
おぉ、なんかちょっと良い雰囲気じゃね?
「つーか俺、手の大きさより、感覚の方に感動したわ」
『感覚?』
「そ。ふわふわもちもちしてんな~って」
『も、もちもちって…』
カフェは何か言いたげだが、俺は気にしない素振りを見せた。
そして、俺の手の中にあるカフェの手を、ふにふにと握ってみる。
あったけェし小せェし、何と言っても可愛い。
「あ~、この感覚気持ち良いわ、ずっと触れる」
『そう?』
「おう。女子ってみんなこんなモン?」
『どうなんだろ?あんま大差無いと思うけど』
「ふーん…」
『あ、でも梅雨ちゃんはちょっと大きそうじゃない?蛙だし!』
「あ、分かる。梅雨ちゃんは蛙だしな」
ふにふにふにふに。
俺はカフェと他愛の無い話を続けながら、手を触り続けた。
***
『瀬呂くん瀬呂くん』
「んー?」
『そろそろ手に穴空きそうじゃない?』
あのままどれくらい話していただろうか?
延々と触り続けていたため、カフェは自分の手に穴が空きそうだとか何とか言い始めた。
どんな心配だよ。
…俺としてはまだまだ触ってられるんだけど。
「あぁ、気持ち良過ぎてつい、な」
名残惜しいけど、俺はカフェの手を離した。
柔らかい感覚がまだ手の中に残っている気がする。
『…そんなに?』
「あぁ、結構マジで気持ち良かったぜ?」
『そっかぁ…』
カフェは自分の手を眺めた後、気恥ずかしそうに口を開いた。
『私ので良かったら…いつでも…』
そっぽを向きながらもごもご言うカフェの声が聞き取りづらい。
「ん?何て?」
『…いーや、何でもない!』
「え、いや、ちょっ、絶対ェ何か言ってただろ!?」
『何でもなーい!』
カフェは笑いながら、ゆっくりと立ち上がる。
『そろそろ部屋戻ろっかな!眠くなってきたし!』
「お、もうこんな時間か!遅くまでワリィな」
『全然!楽しかったし』
なんだ、帰っちまうのか。
寂しいと思いながらも俺は部屋の入り口までカフェを見送る。
「部屋まで着いてってやろーか?」
『あはは、大丈夫だよ。今日はありがとね!おやすみ~』
「おぅ、また明日な。おやすみ!」
ひらひらと手を振るカフェの背中を俺は見送る。
「("私ので良かったら"って、聞き間違いじゃねェよな…!?)」
さっきのカフェの表情と言い、セリフと言い…
「期待しちまっても良いのか…?」
俺は誰へともなく呟いた。
触れた手、熱い指
(余韻…!)
***あとがき
瀬呂くんフリリクです!
瀬呂くんって手おっきそう…
というより、指が長そうですよね!
以前テレビで見たことあるんです。
身長と指の長さとナニの長さは比例していると…!
つまり身長が高い=指が長い=ナニが((ry
マルシェ